中学校では、「両生類」について学習しますが、その特徴を全て覚えらえていますか?
この記事では、「両生類とは」「両生類の例」「両生類の特徴」などについて解説しています。
それでは早速、「両生類」について、一緒に学習していきましょう!
1. 両生類とは
「両生類」は、セキツイ動物の分類の1つです。
例えば、カエル、サンショウウオなどは両生類に分類されます。
セキツイ動物には、「魚類」「両生類」「ハチュウ類」「鳥類」「ホニュウ類」の5つの分類があります。
ちなみに、セキツイ動物の「セキツイ」は「背骨」という意味で、背骨を持っている動物をセキツイ動物といいます。
セキツイ動物の分類についてもう一度復習しておきたい方は下の記事も合わせて読んでみてください。
2. 両生類の例
両生類にはどんな動物がいるんだろう??
両生類にはいろいろな動物がいるよ
今回は代表的な4種類を紹介するね!!
① カエル
まず1種類目はみんなも大好き(?)な「カエル」です。
一番有名な両生類かもしれません。
日本にも二ホンアマガエル、ダルマガエル、トノサマガエル、ツチガエルなど色々な種類が生息しています。
カエルは子ども(幼生)のときは「オタマジャクシ」と呼ばれていることも有名ですね。
② サンショウウオ
2つ目は、「サンショウウオ」です。
見た目はトカゲに似ていますが、トカゲはハチュウ類なので間違えないように注意してください。
トカゲとの一番の違いは、ウロコがあるかどうかです。
トカゲにはウロコがありますが、サンショウウオなどの両生類はツルツルとした皮ふをもっています。
③ イモリ
3つ目は、「イモリ」です。
イモリは、ハチュウ類の「ヤモリ」に名前がよく似ているので間違えないように気をつけましょう。
イモリについてより詳しく知りたい方は下の記事も合わせて読んでみてください!
④ ウーパールーパー
最後は、「ウーパールーパー」です。
ウーパールーパーの一番の特徴は、一生水の中でエラで呼吸をすることです。
カエル・サンショウウオ・イモリなどの他の両生類は、子ども(幼生)の時だけエラで呼吸をしますが、ウーパールーパーは大人(成体)になってエラ呼吸のままです。
3. 両生類の特徴
両生類にどんな動物がいるかわかったら、次は両生類の特徴を確認していきましょう。
両生類の特徴は次の通りです。
どれもよくテストに出るので、できるだけ覚えるようにしましょう!
① | 主な生活場所 | 幼生:水中 成体:水中と陸上 |
② | 体の表面 | しめった皮ふ |
③ | 呼吸の方法 | 幼生:エラ 成体:肺・皮ふ |
④ | 仲間のふやし方 | カラのない卵を産む(卵生) |
⑤ | 体温 | 変温動物 |
表だけではわかりにくい部分もあると思うので、特徴を1つずつ詳しくみてみましょう。
① 主な生活場所
両生類の主な生活場所は、幼生では「水の中」、成体では「陸上」です。
これについては、カエルを例に説明するとよくわかると思います。
カエルの幼体はオタマジャクシですが、それぞれの生活場所をみてみると次のようになります。
幼体(オタマジャクシ) → 水の中
成体(カエル) → 陸上
イモリやサンショウウオなどの両生類でも同じく幼生の時は水中、成体になると陸上で生活するものが多いです。
② 体の表面
体の表面は「しめった皮ふ」をもっています。
先ほど紹介したカエルやサンショウウオの写真を確認していただくとわかりやすいですが、ツルツルとした表面をしていますね。
「しめった皮ふ」は、両生類とハチュウ類を見分ける時の一番のポイントになるので、必ず覚えておきましょう!
③ 呼吸の方法
両生類の呼吸の方法は、幼生のときは「エラ」、成体のときは「肺、皮ふ」です。
オタマジャクシ(幼体)とカエル(成体)を比べてみましょう。
オタマジャクシ → 水の中で生活し、魚と同じように「エラ」で呼吸する。
カエル → 陸上で生活し、「肺、皮ふ」で呼吸する。
・皮ふで呼吸することを「皮ふ呼吸」といいます。
・皮ふ呼吸とは、皮ふから酸素を取り入れることです。
・カエルは必要な酸素の30~50%を皮ふ呼吸で取り込んでいます。
・実は、ヒトもわずかですが皮ふ呼吸をしています。
・皮ふ呼吸だけで生きている動物にはミミズ、ヒル、コケムシなどがいます。
④ 仲間のふやし方
両生類の仲間のふやし方は「カラのない卵を産む」です。
このように、卵を産んで仲間をふやすことを「卵生(らんせい)」といいます。
卵生のセキツイ動物は、「魚類」「両生類」「ハチュウ類」「鳥類」の4種類です。
下の画像はカエルの卵です。
卵の真ん中にある黒い球が将来オタマジャクシになる部分で、そのまわりはゼリー状のもので包まれています。
少し前に流行したタピオカに少しだけ似ていますね(^^)/
⑤ 体温
両生類の体温は、周りの環境の温度によって変わります。
簡単に説明すると、
カエルを15℃の水にいれると、カエルの体温も15℃になります。
カエルを25℃の水にいれると、カエルの体温も25℃になります。
このように、周りの温度によって体温が変わる動物を「変温動物(へんおんどうぶつ)」といいます。
一方で、ヒトのように体温が一定の動物を「恒温動物(こうおんどうぶつ)」といいます。
4. その他の生物の分類
今回紹介した「両生類」以外にも生物は色々な分類の方法があります。
たとえば、「動物」や「植物」も生物の分類の1つです。
中学校では、動物や植物の分類について詳しく習うので、この機会に少しだけ復習しておきましょう!
① 動物の分類
動物には、「セキツイ動物」と「無セキツイ動物」の2種類がいます。
セキツイ動物とは、背骨をもつ動物のことです。
セキツイ動物には「魚類」「両生類」「ハチュウ類」「鳥類」「ホニュウ類」がいます。
一方で、無セキツイ動物とは、背骨を持たない動物のことです。
例えば、カブトムシ、ムカデ、タコ、イカなどは無セキツイ動物です。
無セキツイ動物には、「節足動物(せっそくどうぶつ)」「軟体動物(なんたいどうぶつ)」などのさらに細かい分類もあります。
動物の分類についてより詳しく知りたい方は、下の記事も合わせて読んでみてください!
② 植物の分類
また、もう少し話を広げて植物の分類まで話を広げてみましょう。
植物には種子をつくる「被子植物(ひししょくぶつ)」「裸子植物(らししょくぶつ)」がいます。
また、種子をつくらない植物には「シダ植物」「コケ植物」がいます。