生物

セキツイ動物の分類で間違えやすい動物を解説!【中学 理科】

中学1年生ではセキツイ動物の分類について学習しますが、100%理解した!という人は少ないのではないでしょうか?

この記事では、イモリ、ヤモリ、タツノオトシゴ、エイ、サメ、クジラ、イルカ、シャチ、ウミガメ、ペンギン、カモノハシ、アザラシ、コウモリ、ダチョウの分類について解説しています。

上の動物の中に1つでも分類が分からないものがあれば、確認していきましょう!

【はじめに】自己紹介

このサイトは、現役の中学教師である「たつや」が管理・運営しています。


このサイトは、教師である私が「より多くの人に科学の面白さを知ってもらいたい!」「中学生が理科を好きになるようなサイトをつくりたい!」という思いのもと執筆しています。

私の簡単な自己紹介はこちらです!

現役の中学校教師
理科教育歴 5年
理科の中でも「生物」が大好き!
サイト運営 2021年7月~
座右の銘は「不言実行」

まだまだ発展途上のサイトで、至らない点も多くあるかと思いますが、これからも「かめのこブログ」をよろしくお願いいたします(^○^)

私の詳しいプロフィールはこちらから!

0. 「動物の分類」の記事 一覧

「動物の分類」の単元に関係する記事の一覧です!

今、学習している内容がどこにあたるか確認しておきましょう!

【「動物の分類」の記事 一覧 】


1. セキツイ動物とは?

動物には、大きく分けて「セキツイ動物」と「無セキツイ動物」の2種類がいます。

セキツイ動物は、背骨を持っている動物、無セキツイ動物は背骨を持っていない動物のことです。

セキツイ動物には、 「魚類(ぎょるい)」「両生類(りょうせいるい)」「ハチュウ類」「鳥類(ちょうるい)」「ホニュウ類」 がいます。

まずはそれぞれのグループの代表的な生物をみてみましょう。

セキツイ動物代表例
魚類マグロ、サケ、アジ、サバ
両生類カエル、サンショウウオ、イモリ
 ハチュウ類 トカゲ、カメ、ヘビ、ワニ、カメレオン
鳥類ハト、スズメ、カラス
ホニュウ類クマ、ウシ、ウマ、ヒト



このような生物を「セキツイ動物」といいます。セキツイ動物の分類に関する詳しいことについては下の記事を参考にしてください。

セキツイ動物(脊椎動物)の分類をわかりやすく解説!【中学 理科】 中学校では、「セキツイ動物の分類」について学習しますが、その特徴を全て覚えらえていますか? この記事では、「セキツイ動物の分類」...


2. 間違えやすい動物

今回は、分類を間違えやすい動物について詳しく説明していきたいと思います。説明する動物は下の14種類です。

イモリ、ヤモリ、タツノオトシゴ、エイ、サメ、クジラ、イルカ、シャチ、ウミガメ、ペンギン、カモノハシ、アザラシ、コウモリ、ダチョウ


これらの動物は分類見た目やその特徴をよく知らないと分類することが難しいため、定期テストや入試でもたびたび出題されます。


分類がわからないものがあれば、確認しておきましょう。


まず、正しい分類を一覧で確認しておきましょう。

   セキツイ動物の分類   間違えやすい動物
魚類タツノオトシゴ、エイ、サメ
両生類イモリ
ハチュウ類ヤモリ、ウミガメ
鳥類ペンギン、ダチョウ
ホニュウ類クジラ、イルカ、シャチ、カモノハシ、アザラシ、コウモリ



すべて正解し、理由が説明できるという方は少ないと思います。


それでは、なぜこの分類になるのかをひとつずつ確認していきましょう!


3. セキツイ動物の分類の説明

① イモリ・ヤモリ

イモリは「両生類」、ヤモリは「ハチュウ類」です。

イモリは、漢字で「井守」と書き、井戸を守るという意味があります。


一方で、ヤモリは漢字で「家守」と書き、家を守るという意味があります。


井戸は水場を示し、家は陸上を示すので、漢字も一緒に覚えるととても覚えやすくなるのではないでしょうか。

イモリは、水中や水辺に生息する両生類です。日本にも「アカハライモリ」や「シリケンイモリ」が生息しています。


イモリにはウロコがなく、両生類の特徴である「しめった皮ふ」をもっています。
また、イモリの幼生は、オタマジャクシのように水中で「エラ呼吸」をしています。

アカハライモリ
Photo by Σ64(2018)./CC BY 3.0

ヤモリは、建物の壁によくくっついている白いトカゲのような生物です。


ハチュウ類の特徴である小さな「ウロコ」ももっています。日本には全部で十数種類のイモリの仲間がいます。

ニホンヤモリ
Photo by KKPCW/Adapted./CC BY-SA 4.0

イモリ・ヤモリについてより詳しく知りたい人は下のこちらの解説を参考にしてください!

イモリ・ヤモリは何類?違いは? | セキツイ動物の分類 「イモリ」と「ヤモリ 」。この1文字違いのまぎらわしい生き物に一体何人の中高生が悩まされたのでしょうか。この記事では、そんな中高生のた...


② タツノオトシゴ・サメ・エイ

タツノオトシゴサメエイは全て「魚類」に分類されます。

タツノオトシゴは、エラやヒレを持つれっきとした魚類です。浅瀬にいるヨウジウオという細長い魚の仲間で、温かい海の浅瀬に生息しています。


タツノオトシゴについてより詳しく知りたい方は下の記事も参考にしてみてください!

タツノオトシゴは何類? | セキツイ動物の分類 水族館でよくみるタツノオトシゴですが、どんな動物なのか知らない方も多いのではないでしょうか?この記事では、「タツノオトシゴの分類」「タ...



サメは、魚類の中でも「軟骨(なんこつ)魚類」というグループに入ります。ヒトとは骨のつくりが違い、全身が「軟骨」という骨でできています。

エイは、サメのなかまで、サメと同じ「軟骨魚類」に分類されます。サメはエラが顔の横についているのに対して、エイのエラはお腹側についています。


③ クジラ・イルカ・シャチ


クジラ・イルカ・シャチは全て「ホニュウ類」です。

ホニュウ類は魚類と違い、エラ呼吸ではなく「肺呼吸」を行います。クジラもイルカもシャチも頭の上の「鼻」で空気を吸ったり吐いたりしますよね。

また、たまに給食ででるクジラの竜田揚げは魚というよりは豚や牛に違い味がしますよね。


次に給食でクジラのお肉がでてきたらいつもより味わって食べてみてください!!


ちなみに、クジラもイルカも同じ「クジラ目(もく)」に属していますが、クジラ目のうち、体の大きさが4メートル以上のものをクジラ、4メートル未満のものはイルカです。

「イルカとクジラの違い」や「シャチの分類」についてより詳しく知りたい方は下の記事もご覧ください!

イルカとクジラは何が違う? | 区別の方法と理由ついて解説! 「イルカ」と「クジラ」はどちらもよく知られている動物ですが、その違いを説明できますでしょうか?今回の記事では、「イルカとクジラの違い」...
シャチは何類? | セキツイ動物の分類 「海のギャング」ともいわれるシャチですが、その分類について気になったことはあるでしょうか?この記事では、「シャチの分類」「ハクジラ目と...


④ ウミガメ



ウミガメは、「ハチュウ類」に分類されます。

一見海でも陸でも生きることができるため、両生類に分類されそうですが、よく観察するとハチュウ類の特徴をちゃんともっています。

ウミガメは、体がハチュウ類の特徴であるウロコに覆われており、卵も殻のある卵を産みます。


また、カメの子供はおたまじゃくしではなく、親ガメと同じ姿で生まれてきます。


⑤ ペンギン・ダチョウ


ペンギンダチョウも「鳥類」です。

鳥類は、飛ぶものだけでなく、海の中を泳いだり、陸上を走るものも存在します。

鳥類かどうかを見分けるポイントは、「くちばし」と「足のウロコ」です。

ハトを想像してもらえばわかるように、鳥類には、くちばしと足のウロコがあります。その生き物が住んでいる環境だけで判断するのではなく、体の特徴にも注目しましょう。


⑥ アザラシ・コウモリ


アザラシコウモリは、どちらも「ホニュウ類」に属します。

アザラシには、ホニュウの特徴である「毛」がたくさんあります。


ホニュウ類の祖先は、陸上で進化しましたが、アザラシやクジラなどは進化の過程で、水中生活に戻ったといわれています。


コウモリは、空を飛ぶため、一見鳥類に見えますが、その体は羽毛ではなく毛でおおわれています。また、コウモリの翼は、鳥類の羽とは違い手の皮膚が伸びたものです。


コウモリの分類や特徴について、詳しく知りたい方は下の記事も参考にしてください!

コウモリは何類? | コウモリの分類や生態について解説! あなたは、コウモリが何類か自信をもって答えられますでしょうか?この記事では、「コウモリの分類」「コウモリの生態」「分類を間違え...


⑦ カモノハシ

Photo by Rainbow606/Adapted./CC BY-SA 3.0

カモノハシは、「ホニュウ類」に属します。


カモノハシは、生きた化石で、普通のホニュウ類にはない特徴を持っています。


カモノハシは、鳥類の特徴である「クチバシ」をもっているます。また、胎生ではなく「卵生」で、足には「水かき」があります。さらに、「総排出腔(そうはいしゅつこう)」という部分から糞や尿の排出を行います。


カモノハシは、哺乳類の中でも例外であるということができそうですね。


カモノハシの分類や特徴を詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください!

カモノハシは何類? | カモノハシの特徴とその理由について解説! 卵を産み、鳥のようなクチバシをもつカモノハシですが、カモノハシは何類か気になったことはありませんか?この記事では、「カモノハシの分類」...


4. まとめ

今回は、間違えやすいセキツイ動物の分類について説明しました。


セキツイ動物は、分類に関係なく、いろいろな環境や生活様式をしています。そのため、その生物が生活している環境だけで分類を判断するのではなく、その生物の体の特徴に注目しましょう。


教科書に載っていなかったり、実物を注目してみたことがない人もいると思います。


今回の記事では、できるだけ画像を多くのせて説明しましたが、画像がなく見たことがない生物がいたらぜひ自分で調べてみてください。


自分の興味や関心があることを自分で調べることが新たな学びにつながります。


最後まで、読んでいただきありがとうございました!


5. 関連記事 一覧

【「動物の分類」の記事 一覧 】

【 科学のはてな 】

6. 参考サイト

最後に、今回の記事で参考にさせていただいたサイトを載せておきました。合わせて確認ください。

・日本のヤモリの種類まとめ!写真や画像付きで名前や生態を紹介

・連載 動物大図鑑 タツノオトシゴ

・エイってどんな生きもの? 実はサメから派生したらしい…?

・超生命体を追え! 卵を産むけど哺乳類、カモノハシ

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA