「化学式」と「化学反応式」はどちらも中学校で勉強する言葉ですが、その違いは理解できているでしょうか?
この記事では、「化学式と化学反応式の違い」「化学式の例」「化学反応式の例」などについて解説しています。
それでは早速、「化学式と化学反応式の違い」について一緒に学習していきましょう!
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0. 「化学変化」の記事 一覧
「化学変化」の単元に関係する記事の一覧です!
今、学習している内容がどこにあたるか確認しておきましょう!
1. 化学式と化学反応式の違い
まずは、簡単に「化学式」と「化学反応式」の違いを理解しましょう!!
① 化学式とは
「化学式」とは、「物質を元素の構成で表したもの」のことです。
化学式では、物質を構成する元素の記号とその数で表します。
例えば、身近な物質を化学式で表すと、次のようになります。
【化学式の例】
水 → H₂O
二酸化炭素 → CO₂
鉄 → Fe
塩化ナトリウム → NaCl
② 化学反応式とは
「化学反応式」は、「化学変化の様子を式で表したもの」のことです。
「+」や「→」などの記号を使い、化学変化の様子を式で表します。
例えば、化学反応式には以下のようなものがあります。
【化学反応式の例】
① 銅の加熱
2Cu(銅) + O₂(酸素) → 2CuO(酸化銅)
② 鉄と硫黄の加熱
Fe(鉄) + 硫黄(S) → 硫化鉄(FeS)
2. 化学式の例
中学校では、いろいろな化学式を習います。重要なものを確認しておきましょう!
物質名 | 化学式 | 物質名 | 化学式 |
水素 | H₂ | 銅 | Cu |
酸素 | O₂ | 水 | H₂O |
窒素 | N₂ | 二酸化炭素 | CO₂ |
炭素 | C | アンモニア | NH₃ |
硫黄 | S | 水酸化ナトリウム | NaOH |
鉄 | Fe | 塩化ナトリウム(食塩) | NaCl |
塩素 | Cl |
今回紹介したものは、とても重要なものばかりなので、必ず覚えるようにしましょう!
よりたくさんの種類の「化学式」について知りたい方は、下の解説を参考にしてください。
3. 化学反応式の例
化学反応式は、反応の種類によって「化合」「分解」「還元」「中和」「その他」に分けることができます。
今回は、特に重要な「化合」と「分解」の主な化学反応式を紹介しておきます。
① 「化合」の化学反応式
「化合」とは、物質同士がくっつくことを示します。
主な化合の化学反応式は次の通りです。
実験内容 | 化学反応式 |
鉄と硫黄の化合 | Fe + S → FeS (鉄 + 硫黄 → 硫化鉄) |
スチルウール(鉄)の燃焼 | 2Fe + O₂ → 2FeO (鉄 + 酸素 → 酸化鉄) |
水素の燃焼 | 2H₂ + O₂ → 2H₂O (水素 + 酸素 → 水) |
炭素の完全燃焼 | C + O₂ → CO₂ (炭素 + 酸素 → 二酸化炭素) |
② 「分解」の化学反応式
「分解」とは、物質が別の2種類以上の物質に分解されることです。
主な「分解」の化学反応式は次の通りです。
実験内容 | 化学反応式 |
炭酸水素ナトリウムの分解 | 2NaHCO₃ → Na₂CO₃ + CO₂ + H₂O (炭酸水素ナトリウム → 炭酸ナトリウム + 二酸化炭素 + 水) |
酸化銀の分解 | 2Ag₂O → 4Ag + O₂ (酸化銀 → 銀 + 酸素) |
過酸化水素水(オキシドール)の分解 | 2H₂O₂ → 2H₂O + O₂ (過酸化水素 → 水 + 酸素) |
水の電気分解 | 2H₂O → 2H₂ + O₂ (水 → 水素 + 酸素) |
中学校では、より多くの種類の化学反応式を習います。
よりたくさんの種類の「化学反応式」について知りたい人は、下の解説を参考にしてください。