化学

溶解度・飽和水溶液と再結晶についてわかりやすく解説!【中学 理科】

水への物質ごとの溶けやすさを「溶解度」といいますが、食塩と砂糖のどちらの方が溶解度が高いか知っていますか?

この記事では、「溶解度とは」「飽和水溶液」「再結晶」などについてわかりやすく解説しています。

それでは早速、「溶解度」について一緒に学習していきましょう!

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現役の中学校教師
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サイト運営 2021年7月~
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0. 「気体の性質」の記事 一覧

「気体の性質」の単元に関係する記事の一覧です!

今、学習している内容がどこにあたるか確認しておきましょう!

【「気体の性質」の記事 一覧 】

 ① 溶質・溶液・溶媒の違い

 ② 溶解度と再結晶
  (↑今はここ!)


1. 水にとける物質ととけない物質

物質には、「水にとけるもの」と「水にとけないもの」があります。

まずは、簡単にその違いを確認しておきましょう。

【水にとける物質の例】
 砂糖(ショ糖)、食塩(塩化ナトリウム)、ミョウバン、硫酸銅(りゅうさんどう)、食紅 など

【水にとけない物質の例】
 小麦粉、片栗粉、泥や砂、牛乳、墨汁 など

水にとける物質は、水の中にいれてよく混ぜると、水の中で小さな粒となって均一に広がり、やがて透明になります。


より詳しく知りたい人は下の解説も参考にしてください。

溶質・溶媒・溶液の違いについてわかりやすく解説!【中学 理科】 中学校では、「溶質」「溶媒」「溶液」について学習しますが、その違いは理解できていますか? この記事では、「溶質・溶媒・溶液の違い...

2. 溶解度(ようかい)とは

溶解度

溶解度100g の水にとける物質の質量のこと。溶解度は温度で変わる

水にとける物質には、砂糖(ショ糖)、食塩、ミョウバンなどがありますが、物質の種類によって、水にとける量は決まっています。

物質が100gの水にどれだけの質量溶けるのかをが「溶解度」といいます。

溶解度は水の温度によっても変わるため、「溶解度曲線(ようかいどきょくせん)」によって表されます。

例えば、食塩(塩化ナトリウム)の溶解度曲線は下のようになります。


食塩は温度によって溶解度はほとんど変わらず、0~100℃までの間では、100gの水に30~40g ほどとけるということがわかります。

また、砂糖(ショ糖)の溶解度曲線は下のグラフのようになります。食塩とは違い、砂糖は100g の水に180g 以上もとけることがわかります。


このように、物質はその種類と水温によって溶解度が変わります。他の物質の溶解度曲線のまとめは下の図のようになります。

② 飽和水溶液

飽和水溶液 物質を溶ける限界まで溶かした水溶液

例えば、ミョウバンの温度ごとの溶解度は次のようになります。

※ スマホの方は画面を横にしてご覧ください。

質量[g]0℃10℃20℃30℃40℃60℃70℃
溶解度[g/100mL]5.657.5911.4016.5823.8257.36110.48


ミョウバンを20℃の水に溶かした時には、ミョウバンは11.40gまでしか溶けません。


このように、溶ける限界まで溶質を溶かした溶液のことを「飽和水溶液」といいます。

3. 再結晶

再結晶 … 溶液を蒸発させ、結晶を取り出すこと。

再結晶は、液体に溶かした物質をもう一度取り出すときに利用する方法です。

溶解度の差を利用して、物質を結晶としてとして取り出すことができます。

例えば、ミョウバンは20℃の水100 mLに11.4 g溶けますが、20℃の水50 mLには5.7 gしか溶けません。

そのため、20℃の水100 mLを放置して、水が蒸発するのを待つと、溶けきれなくなった5.7 gのミョウバンが結晶として出てきます。

4. 関連記事 一覧

【「気体の性質」の記事 一覧 】

 ① 溶質・溶液・溶媒の違い

 ② 溶解度と再結晶 
  (↑今はここ!)

【その他 】

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