化学

金属・非金属の違い、合金についてわかりやすく解説!【中学 理科】

中学校では、「金属」や「非金属」など色々な物質について学習します。

この記事では、「物質の種類」「金属とは」「金属の性質と特徴」「非金属の特徴」などをわかりやすく解説しています。

それでは早速、「金属と非金属」について学習していきましょう!

【はじめに】自己紹介

このサイトは、現役の中学教師である「たつや」が管理・運営しています。


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現役の中学校教師
理科教育歴 5年
理科の中でも「生物」が大好き!
サイト運営 2021年7月~
座右の銘は「不言実行」

まだまだ発展途上のサイトで、至らない点も多くあるかと思いますが、これからも「かめのこブログ」をよろしくお願いいたします(^○^)

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0. 「いろいろな物質」の記事 一覧

「いろいろな物質」の単元に関係する記事の一覧です!

今、学習している内容がどこにあたるか確認しておきましょう!

【「いろいろな物質」の記事 一覧 】

 ① 物体・物質の違い   

 ② 金属と非金属   (←今はここ!)

 ③ プラスチックの種類と性質

 ④ 有機物・無機物の違い


1. 物質のグループ分け

① 金属と非金属

金属 … 鉄や金、銀などの物質のことです。


金属は、多くの共通点をもっており、それらの性質をすべて持っているものを「金属」と呼ぶことができます。



非金属 … 金属以外の物質のことです。

身近な物質では、砂糖や食塩、小麦粉、紙、木材などがあります。

② 有機物と無機物

物質のグループには、「金属」と「非金属」以外にも「有機物」と「無機物」という2つのグループがあります。

有機物 … 炭素を含む物質のことです。

「加熱すると、燃えて二酸化炭素を放出する」という特徴があります。

〈例〉砂糖、小麦粉、エタノール、ロウ など

無機物 … 炭素を含まない物質のことです。

無機物は、加熱しても二酸化炭素を排出しません。「金属」も無機物の1種です。

〈例〉金属、食塩、水 など


「有機物」や「無機物」についてより詳しく知りたい方は下の記事を参考にしてください!

有機物・無機物の違いと見分け方をわかりやすく解説!【中学 理科】 中学校では、「有機物」と「無機物」について学習しますが、その違いを説明できるでしょうか? この記事では、「有機物と無機物の違い」...

2. 金属(きんぞく)とは

金属 … 鉄や金、銀などの物質のこと。

金属は、たくさんの種類がありますが、すべての金属がもっている共通点があります。

まずは、金属が共通してもっている5つの性質について学習していきましょう。

① 金属の性質

金属の共通した性質は、次の5つです。

金属の性質

 ⅰ. 金属光沢がある(みがくと光る)

 ⅱ. たたくとよく広がる(展性

 ⅲ. たたくと、よく伸びる(延性

 ⅳ. 電気をよく通す(電気伝導性が高い)

 ⅴ. 熱をよく通す(熱伝導性が高い)



これらの性質をすべて満たす物質を「金属」といいます。


金属の5つの性質について、より詳しくみていきましょう。

ⅰ. 金属光沢がある(みがくと光る)


1つ目は、「金属光沢がある」という特徴です。


金属特有のキラキラとした輝きを「金属光沢」といいます。


金属はみがくことで、表面がなめらかになり、光を反射したような輝きをもつようになります。


ⅱ. たたくとよく広がる(展性)  ⅲ. たたくとよく伸びる(延性)


2つ目と3つ目は、「たたくとよく広がる(展性)」「たたくとよく伸びる(延性)」です。

「金属」はたたくとよく広がり、よく伸びます。この2つの性質を合わせて「展延性(てんえんせい)」といいます。


この性質を利用しているのが、「金箔(きんぱく)」です。


金箔は、金を1000分の1ミリの厚さまでたたいてうすく伸ばしたものです。


ⅳ. 電気をよく通す(電気伝導性)


3つ目は、「電気をよく通す(電気伝導性)」という性質です。


すべての金属は電気をよく通す性質をもっています。
これを電気伝導性(でんきでんどうせい)が高い」といいます。


「電気伝導性」とは物体が電気を通す性質のことです。


この性質を利用しているのが、理科の実験で使う「銅線」や電気を家に送るための「電線」です。


ⅴ. 熱をよく通す(熱伝導性が高い)


最後は、「熱をよく通す(熱伝導性が高い)」という性質です。


すべての金属は、熱をよく通す性質をもっています。これを「熱伝導性が高い」といいます。

「熱伝導性」とは物体が熱を伝える性質のことです。


金属は熱伝導性が高いため、アイロンやフライパンには金属がよく使われます。

フライパンは、食材に熱を効率よく通し、調理を簡単にします。
また、アイロンは服に熱を伝えることで、服のしわをのばすことができます。


② 「磁石にくっつく」は金属の性質ではない?

カメ吉

金属って磁石にくっつくんじゃないの?


「磁石にくっつく」という性質は、金属の全てが持つものではないので要注意です!!

磁石にくっつくのは、金属の中でもごく一部に限られます。


スチール缶に使われる「」やスプーンなどの使われる鉄の合金の「ステンレス」は磁石にくっつきます。


他にも「ニッケル」や「コバルト」といった金属は磁石にくっつく性質をもちます。

3. 非金属(ひきんぞく)とは

非金属 … 金属以外の物質のことです。

〈例〉全ての有機物(プラスチック、油、エタノール、木、紙など)、食塩、水、プラスチック など

非金属とは、金属以外の物質のことです。金属の共通した性質(金属光沢、展性、延性、電気伝導性、熱伝導性)をもたない物質はすべて「非金属」になります。

4. 【コラム】合金(ごうきん)

ある金属とその他の金属または非金属を混ぜ合わせたものを「合金(ごうきん)」といいます。

合金」は、元になった金属より「丈夫(じょうぶ)」「加工しやすい」「さびにくい(耐腐食性)」などの特性を持つため、身近ないろいろなものに利用されています。

代表的なものには、「ステンレス」「鋼(はがね)」「黄銅(おうどう)」「白銅(はくどう)」「青銅(せいどう)」などがあります。



より詳しく「合金」について知りたい方は下の記事もご覧ください!

身近な合金の種類と特徴(ステンレス・青銅・真鍮・鋼など) フォークやナイフから航空機まで、身近ないろいろな場所で「合金」が使われています。この記事では、「ステンレス」「鋼」「黄銅(真鍮)」「白...


5. 関連記事 一覧

【「いろいろな物質」の記事 一覧 】

【 科学のはてな 】

6. 参考サイト

・青銅の特徴と日本伝来後の歴史

・磁石にくっつく金属の種類と関係性

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