物理

【中学 理科】光の屈折についてわかりやすく解説!

中学1年の理科の「光の性質」の単元では、「直進」「反射」「屈折」「全反射」などを学習します。

この記事では、中学生が学習する光の性質のなかでも「光の屈折」についてわかりやすく解説しています。

光の屈折について一緒に勉強していきましょう!

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現役の中学校教師
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理科の中でも「生物」が大好き!
サイト運営 2021年7月~
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1. 光の性質

中学1年生で学習する光の性質には、次の4つがあります。

光の性質(クリックするとその解説に飛びます)

光の直進

光の反射

光の屈折 (←今はこちら)

光の全反射

凸レンズの性質



これらの光の性質はどれも身の回りでよく起こることですが、いざ教科書で勉強しようとすると、難しく感じますよね。


この記事では、光の性質の中の③の「光の屈折」について詳しく説明していきます!

2. 光の屈折

理科では、光が曲がることを「屈折」といいます。


光の屈折は、空気からガラスなど、光が別の物質の中に入るときに起こります。


まずは、この「光の屈折」のキーワードについて勉強していきましょう!


ガラスや水などに向かっていく光を「入射光」、屈折した光を「屈折光」と言います。



水に垂線(垂直な線)を引き、垂線と入射光の間の角を「入射角」、垂線と屈折光の間の角を「屈折角」といいます。



空気からガラスや水に光が入射する時、「入射角」>「屈折角」となります。



一方で、ガラスや水から空気中に光が入射する時には、「入射角」<「屈折角」となります。


光の屈折のポイントを確認しましょう!

光の屈折のポイント

① 向かっていく光を「入射光」、屈折した光を「屈折光」という。

② 入射光と垂線の間を「入射角」、屈折光と垂線の間を「屈折角」という。

③ 空気→ガラス・水などでは、「入射角」 > 「屈折角」 となる。

④ ガラス・水など→空気では、「入射角」 < 「屈折角」 となる。


3. 【コラム】光の屈折する角度はどのように決まる?

カメ吉

光が曲がるのはわかったけど、なぜ屈折するときの角度って
決まってるの?

たつや

かめ吉、いいところに気が付いたね!

たつや

実は、屈折する角度の大きさは「屈折率」という値で決まっているんだ!「屈折率」について簡単に説明するね!


屈折する角度の大きさは、「屈折率(絶対屈折率)」というもので表されます。


屈折率は、真空のときの屈折率を1として物質ごとに値がきまっており、値が高ければ高いほど屈折する角度は大きくなります。


主な物質の屈折率は、次の通りです。

物質屈折率備考
空気1.00030℃、1気圧
二酸化炭素1.0005
1.3090℃
1.333420℃
エタノール1.3618
水晶1.544318℃
ガラス1.43 – 2.14
サファイア1.762 – 1.770
ダイヤモンド2.417


この表の中で比べると、屈折角は空気で一番小さく、ダイヤモンドで一番大きいといえますね。


また、空気と水やガラスを比べてみると、空気の屈折率が約1.00であるのに対して、水は約1.33、ガラスは約1.4~2.1であり、ガラスや水は空気より屈折率が高いことが分かります。

屈折率のポイント

① 屈折しやすさは「屈折率」で表される。

② 光は「屈折率」が高いほど大きく屈折し、低いほど屈折しない。

③ 水やガラスに比べて、空気は屈折率が低いため、空気ではあまり屈折が起こらない。


4. まとめ

この記事では、「光の屈折」について解説しました!

最後に、今回のポイントを確認しておきましょう!

この記事のまとめ

① 光が曲がることを「屈折」という。

② 屈折は、2つの別の種類の物質の間でおこる。

③ 光が屈折せずに全て反射することを「全反射」という。

④【応用】屈折する角度の大きさは「屈折率」によって決まっている。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

5. 光の性質 記事一覧

光の直進

光の反射

光の屈折 (←今はこちら)

光の全反射

凸レンズの性質