中学校で習う「並列回路の電流・電圧・抵抗」についてよく理解できていますか？
この記事では、「直列回路・並列回路の違い」「並列回路の電流・電圧・抵抗」の求め方などについて解説いています。
それでは早速、「並列回路の電流・電圧・抵抗」について一緒に学習していきましょう！
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1. 直列回路・並列回路とは
まずは、「直列回路」と「並列回路」の違いを図で理解しましょう。
下の図の左が「直列回路」、右が「並列回路」です。
直列回路は途中で枝分かれすることなく、一本道で回路がつながっています。
一方で、並列回路は途中で回路が枝分かれしています。
より詳しく「直列回路・並列回路の違い」について知りたい方は、下の記事も参考にしてください！
2. 並列回路の電流・電圧・抵抗
今回は下のような、電熱線（抵抗）が2つつながった回路について説明していきます！
回路全体の電流を「Ｉ」、電圧を「Ｖ」、抵抗を「Ｒ」とします。
また、電熱線1の電流、電圧、抵抗を「Ｉ₁」「Ｖ₁」「Ｒ₁」、電熱線2の電流、電圧、抵抗を「Ｉ₂」「Ｖ₂」「Ｒ₂」とします。
並列回路の場合、「電流(Ｉ)」「電圧(Ｖ)」「抵抗(Ｒ)」の関係はそれぞれ次のようになります。
この表だけでは、まだ分かりづらい人もいると思いますが、もう少しだけお付き合いください！
「電流(Ｉ)」「電圧(Ｖ)」「抵抗(Ｒ)」の求め方についてそれぞれ説明していきます！
① 電流（I）の求め方
さっきと同じように、電熱線が2つつながった回路について考えていきましょう。
回路全体の電流の大きさを「Ｉ」、電熱線1、2に流れる電流の大きさを「Ｉ₁」「Ｉ₂」とします。
並列回路では、電流大きさの関係は次のようになります。
Ｉ = Ｉ₁ + Ｉ₂
つまり、回路全体の電流の大きさは、電熱線を流れる電流の大きさの和になります。
電熱線が3つの場合でも同じことがいえます。
電熱線1、2、3に流れる電流の大きさを「Ｉ₁」「Ｉ₂」「Ｉ₃」とすると
Ｉ = Ｉ₁ + Ｉ₂ + Ｉ₃
となります。
したがって、並列回路では回路の電流が別れながら回路を通るイメージを持ちましょう。
② 電圧（V）の求め方
続いては、電圧についてです。
さっきと同じ電熱線が2つつながった回路について考えていきます。
回路全体にかかる電圧を「Ｖ」、電熱線1、2にかかる電圧を「Ｖ₁」「Ｖ₂」とします。
並列回路の場合、電圧はどの場所でも変わりません。
したがって、回路の電圧は次の関係になっています。
Ｖ = Ｖ₁ = Ｖ₂
次は、電熱線が3つの場合について考えてみましょう。
電熱1、2、3にかかる電圧を「Ｖ₁」「Ｖ₂」「Ｖ₃」とします。
この回路も並列回路なので、どこでも電圧の大きさはかわりません。
Ｖ = Ｖ₁ = Ｖ₂ = Ｖ₃
となります。
③ 抵抗（R）の求め方
最後は、抵抗の求め方です！
同じく２つの電熱線がつながった回路について考えましょう！
回路全体の抵抗を「Ｒ」、電熱線1、2の抵抗の大きさを「Ｒ₁」「Ｒ₂」とします。
並列回路の場合、抵抗の関係は次のようになります。
つまり、回路全体の抵抗は電熱線にかかる抵抗の逆数の和になります。
続いて、電熱線が３つの場合もみていきましょう！
電熱線1、2、3の抵抗を「Ｒ₁」「Ｒ₂」「Ｒ₃」とします。
電熱線が３つの並列回路では、抵抗の関係は次のようになります。
3. まとめ
今回は「並列回路の電流・電圧・抵抗の求め方」について解説しました！
最後に、並列回路の電流・電圧・抵抗の求め方をまとめて確認しておきましょう！
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました！
すごくわかりやすくまとめられていて、勉強になります！
一番初めに出てくる画像で、並列回路の電流・電圧・抵抗の公式をまとめてくれている表の見出しが、直列回路の…となってしまっていました。
いつもサイトをご利用いただきありがとうございます。訂正いたしました。今後もより良いサイトになるよう努めたいと思います。ご指摘ありがとうございました。