中学校では、「節足動物」について学習しますが、その特徴や例をご存じですか?
この記事では、「節足動物とは」「節足動物の例」「節足動物の特徴」などについて解説しています。
それでは早速、「節足動物」について、一緒に学習していきましょう!
節足動物とは
「節足動物(せっそくどうぶつ)」とは、無セキツイ動物の分類の1つです。
(無セキツイ動物とは、背骨をもっていない動物のこと)
節足動物には「外骨格(がいこっかく)」や「節(ふし)」などの特徴がありますが、詳しくはまた後で解説します。
節足動物は世界中に110万種もいます。すべての動物の中で最も種類が多く、全動物の種類の約85%が節足動物です。
節足動物の例
節足動物には、「昆虫類」「甲殻類」「クモ類」「多足類」の4種類がいます。
特に、赤字の2つはテストでもよく出るので必ず覚えておきましょう。
今回はそれぞれの種類の代表例を紹介したいと思います。
昆虫類(こんちゅうるい)
まず初めに紹介するのは「昆虫類(こんちゅうるい)」です。
昆虫類は、「六脚類(ろっきゃくるい)」とも呼ばれ、足が6本あるのが特徴です。
昆虫類には、次のような動物がいます。
カブトムシ、クワガタムシ、アリ、ゴキブリ、セミ、ホタル、コオロギ、ハチ、ハエ、バッタ、チョウ、カメムシ など
一番身近にいる節足動物なので、よく目にするものが多いですね。
甲殻類(こうかくるい)
次は「甲殻類(こうかくるい)」について紹介していきます。
甲殻類は海にいるものが多く、とてもたくさんの種類がいます。
甲殻類の中で代表的な動物は、カニ、エビです。
また、意外かもしれませんが、ミジンコ、ダンゴムシ、フナムシ、フジツボなどの動物も甲殻類に属しています。
クモ類
続いては「クモ類」です。
クモ類(クモ形類ともいう)はその名の通り、クモが属しているグループです。
クモは昆虫類と似ていますが、昆虫類との大きな違いは足の数です。
昆虫類は6本の足をもっていますが、クモ類は8本の足をもっています。
ちなみに、サソリやダニもクモに近い仲間とされています。
多足類(たそくるい)
最後は「多足類(たそくるい)」についてです。
多足類は節足動物の中でも特に嫌われることが多く、かわいそうなグループです。
その特徴は何といってもその足の多さです。足をたくさん持っているので多足類と呼ばれます。
多足類には、ムカデ、ヤスデ、ゲジなどがいます。
節足動物の特徴
節足動物の特徴の中で、中学生が覚えなればならないのは「外骨格(がいこっかく)」と「節(ふし)」の2つです。
外骨格(がいこっかく)
「外骨格(がいこっかく)」とは、体をおおうかたい殻のことです。
節足動物の一番の特徴で、見た目でよくわかりますね。
外骨格はヒトの骨のようなもので、体を支えたり、敵から身を守ったりするはたらきがあります。
節(ふし)
「節(ふし)」はからだや足の曲がる部分のことです。
ヒトの関節のような役割をしていて、節があることで体を動かすことができます。
生物の分類
今回紹介した「節足動物」以外にも生物は色々な分類の方法があります。
たとえば、「動物」や「植物」も生物の分類の1つです。
中学校では、動物や植物の分類について詳しく習うので、この機会に少しだけ復習しておきましょう!
① 動物の分類
動物には、「セキツイ動物」と「無セキツイ動物」の2種類がいます。
セキツイ動物とは、背骨をもつ動物のことです。
セキツイ動物には「魚類」「両生類」「ハチュウ類」「鳥類」「ホニュウ類」がいます。
一方で、無セキツイ動物とは、背骨を持たない動物のことです。
例えば、カブトムシ、ムカデ、タコ、イカなどは無セキツイ動物です。
無セキツイ動物には、「節足動物(せっそくどうぶつ)」「軟体動物(なんたいどうぶつ)」などのさらに細かい分類もあります。
動物の分類についてより詳しく知りたい方は、下の記事も合わせて読んでみてください!
② 植物の分類
また、もう少し話を広げて植物の分類まで話を広げてみましょう。
植物には種子をつくる「被子植物(ひししょくぶつ)」「裸子植物(らししょくぶつ)」がいます。
また、種子をつくらない植物には「シダ植物」「コケ植物」がいます。