中学校では、「ホニュウ類(哺乳類)」について学習しますが、その特徴を全て覚えらえていますか?
この記事では、「ホニュウ類とは」「ホニュウ類の例」「ホニュウ類の特徴」などについて解説しています。
それでは早速、「ホニュウ類(哺乳類)」について、一緒に学習していきましょう!
1. ホニュウ類とは
「ホニュウ類(哺乳類)」は、セキツイ動物の分類の1つです。
セキツイ動物には、他にも「魚類」「両性類」「ハチュウ類」「鳥類」の4種類がいます。
ちなみに、セキツイ動物の「セキツイ」は「背骨」という意味で、背骨を持っている動物をセキツイ動物といいます。
セキツイ動物の分類についてもう一度復習しておきたい方は下の記事も合わせて読んでみてください。
2. ホニュウ類の例
ホニュウ類には、様々な動物が属しています。
ホニュウ類には、誰もが知っている代表的なものと他の分類と間違えやすいものがいるので、それぞれ確認していきましょう!
① 代表的なホニュウ類
はじめは代表的なホニュウ類についてです。
どれも有名な動物なので、街中や動物園などで見かけたことがある人も多いのではないのでしょうか。
ヒト、サル、イヌ、ネコ、ウサギ、ウシ、ブタ、ライオン、トラ、ゾウ、キリン、ハムスター、クマ、シカ、イノシシ、ラクダ など
② 間違えやすいホニュウ類
続いては、他の分類と間違えやすいホニュウ類について紹介していきたいと思います!
ホニュウ類は、陸上以外の色々な場所で生活しているので、生活している場所だけで分類しないように注意しましょう!
今回紹介するのは「クジラ・イルカ・シャチ」「コウモリ」「アザラシ・トド・アシカ」「カモノハシ」の4つです。
(1)クジラ・イルカ・シャチ
1つ目の間違えやすいホニュウ類は「クジラ・イルカ・シャチ」です。
クジラやイルカ、シャチは海や川で生活し、魚に似た姿をしていますが、ホニュウ類に分類されます。
その証拠に、「頭の上に鼻がある」「息継ぎをする」「卵ではなく、体の中で子を育ててから産む」などの特徴があります。
(2)コウモリ
間違えやすいホニュウ類の2つ目は「コウモリ」です。
コウモリは鳥のように空を自由に飛びますが、ホニュウ類に分類されます。
空を飛ぶホニュウ類にはほかにも「ムササビ」「モモンガ」などがいます。
コウモリの特徴としては「羽毛ではなく毛が生えている」「クチバシはなく、牙がある」「翼は手の皮膚がのびてできている」などがあります。
(3)アザラシ・トド・アシカ
3つ目は、「アザラシ・トド・アシカ」です。
アシカやトド、アシカも海で生活していますが、ホニュウ類です。
体に毛が生えているので、イルカやクジラなどより分かりやすいですね。
(4)カモノハシ
最後は、「カモノハシ」です。
カモノハシは、ホニュウ類でありながら「くちばし」や「水かき」「卵生」など鳥類の特徴ももっています。
一方で、「毛がある」「母乳で子を育てる」などホニュウ類の特徴もちゃんと持っています。
生物の分類上は、カモノハシも「ホニュウ類」になるので間違えないように気をつけましょう!
3. ホニュウ類の特徴
続いて、ホニュウ類の特徴についてみていきましょう。
ホニュウ類の特徴の一覧は次の通りです。
表だけでは分かりづらい部分もあると思いますので、それぞれの特徴について詳しくみていきましょう!
① 主な生活場所
ホニュウ類の主な生活場所は「陸上」です。
イルカやクジラ、アザラシのように水中にいるホニュウ類もいますが、ほとんどのホニュウ類は陸上で生活しています。
「両生類(成体)」「ハチュウ類」「鳥類」も主に陸上で生活しています。
② 体の表面
ホニュウ類の体の表面は「毛」でおおわれています。
毛があるセキツイ動物はホニュウ類だけなので、「毛がある = ホニュウ類」と覚えましょう!
毛には、「体温の調節」「身を守る」などの役割があります。
ちなみに、ホニュウ類ではありませんが、毛虫やカブトムシなどの昆虫も毛を持っています。
③ 呼吸の方法
ホニュウ類は「肺」で呼吸します。
ヒトも肺で空気を吸ったり、はいたりすることで空気中の酸素を体に取り込みます。
肺があることで、これらの動物たちは陸上での生活に適応しています。
「両生類(成体)」「ハチュウ類」「鳥類」も肺で呼吸をしています。
④ 仲間のふやし方
ホニュウ類は「胎生(たいせい)」という方法で仲間をふやします。
胎生とは、卵ではなく、体の中で子を育ててから産む方法のことです。
胎生で子を産むことで、天敵から襲われにくく、子の生き残る確率を高めることができます。
胎生は、ホニュウ類だけの特徴なので「胎生 = ホニュウ類」と覚えましょう!
⑤ 体温
ホニュウ類の体温は、周りの温度に関係なくほぼ一定です。
例えば、
気温15℃の場所でも、ホニュウ類の体温は37℃くらいです。
気温30℃の場所でも、ホニュウ類の体温は37℃くらいです。
このように、周りの温度に関係なく体温が一定の動物を「恒温動物(こうおんどうぶつ)」といいます。
恒温動物には、「鳥類」「ホニュウ類」がいます。
ちなみに、恒温動物は体温が一定なので、寒い場所や暑い場所でも活発に活動することができます。
4. その他の生物の分類
今回紹介した「ホニュウ類」以外にも生物は色々な分類の方法があります。
たとえば、「動物」や「植物」も生物の分類の1つです。
中学校では、動物や植物の分類について詳しく習うので、この機会に少しだけ復習しておきましょう!
① 動物の分類
動物には、「セキツイ動物」と「無セキツイ動物」の2種類がいます。
セキツイ動物とは、背骨をもつ動物のことです。
セキツイ動物には「魚類」「両生類」「ハチュウ類」「鳥類」「ホニュウ類」がいます。
一方で、無セキツイ動物とは、背骨を持たない動物のことです。
例えば、カブトムシ、ムカデ、タコ、イカなどは無セキツイ動物です。
無セキツイ動物には、「節足動物(せっそくどうぶつ)」「軟体動物(なんたいどうぶつ)」などのさらに細かい分類もあります。
動物の分類についてより詳しく知りたい方は、下の記事も合わせて読んでみてください!
② 植物の分類
また、もう少し話を広げて植物の分類まで話を広げてみましょう。
植物には種子をつくる「被子植物(ひししょくぶつ)」「裸子植物(らししょくぶつ)」がいます。
また、種子をつくらない植物には「シダ植物」「コケ植物」がいます。