化学

有機物・無機物の違いと見分け方をわかりやすく解説!【中学 理科】

中学校では、「有機物」と「無機物」について学習しますが、その違いを説明できるでしょうか?

この記事では、「有機物と無機物の違い」「有機物とは」「有機物の例」「無機物とは」「無機物の例」などをわかりやすく解説しています。

それでは早速、「有機物と無機物」について一緒に学習していきましょう!

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0. 「いろいろな物質」の記事 一覧

「いろいろな物質」の単元に関係する記事の一覧です!

今、学習している内容がどこにあたるか確認しておきましょう!

【「いろいろな物質」の記事 一覧 】


1. 色々な物質のグループ

物質には、いろいろな種類があり、性質が似ているものや共通点をもつものごとにグループが決まっています。


中学1年生では、「有機物と無機物」や「金属と非金属」、「プラスチック」などいろいろな物質のグループについて学習します。

本題に入る前に、「有機物と無機物」「金属と非金属」について簡単に復習していきましょう!

①「有機物」と「無機物」

有機物」は、炭素を含む物質のことです。

「加熱すると、燃えて二酸化炭素と水を放出する」という特徴があります。


〈例〉砂糖、小麦粉、エタノール、ロウ など



無機物」は、炭素を含まない物質のことです。

無機物は、加熱しても二酸化炭素を排出しません。「金属」も無機物の1種です。


〈例〉金属(金、銀、鉄など)、食塩、水 など

②「金属」と「非金属」

金属」とは、、などの物質のことです。


金属は、下の性質をすべて満たすもののことをいいます。

金属の性質

① 金属光沢がある(みがくと光る)

② たたくとよく広がる(展性

③ たたくと、よく伸びる(延性

④ 電気をよく通す(電気伝導性

⑤ 熱をよく通す(熱伝導性


非金属」は、金属以外の物質のことです。


身近な物質では、砂糖食塩小麦粉木材などがあります。

「金属と非金属」について詳しく知りたい人は、下の解説も参考にしてください。

金属・非金属の違い、合金についてわかりやすく解説!【中学 理科】 中学校では、「金属」や「非金属」など色々な物質について学習します。 この記事では、「物質の種類」「金属とは」「金属の性質と特徴」...


2. 有機物(ゆうきぶつ)とは


有機物(ゆうきぶつ)」は、炭素を含む物質のことです。


有機物と無機物を区別するときには、「炭素」を含んでいるかが重要になります。
下の物質は、全て「炭素」という物質を含んだ物質です。


〈例〉砂糖(ショ糖)、小麦粉、片栗粉、エタノール(アルコール)、紙、木 など


また、有機物は、「加熱すると、燃えて二酸化炭素を放出する」という特徴を持ちます。


木や紙を燃やすと、燃えたときに「二酸化炭素」が出てきます。

① 炭素(たんそ)とは

カメ吉

そもそも、「炭素」ってどういうもの?


炭素」は、「炭(すみ)」や「鉛筆の芯」などを構成している物質です。


元素記号は「C」です。「炭」や「鉛筆の芯」、は炭素という物質がたくさん集まってできています。


「炭素」は、様々な物質に含まれており、「炭素」を含む物質を「有機物」といいます。


また、実は宝石の「ダイヤモンド」も炭素からできています。


「炭素」に関する詳しい内容は、中学2年生になったら学習するので、楽しみにしていてください。

②「二酸化炭素」は有機物じゃない!?

カメ吉

「一酸化炭素」や「二酸化炭素」って有機物には含まれないって本当?


そうなんです!!


一酸化炭素」と「二酸化炭素」は、どちらも「炭素」を含む物質ですが、「有機物」には含まれません。


また、「炭素そのもの」も「有機物」には含まれません。


その理由は、中学1年生の内容を超えてしまうため、参考程度に読み流してください。

 詳しい理由(参考)

実は、「有機物」は「無機物」に比べて複雑なつくりをしており、炭素を含んでいても単純なつくりのものは「有機物」から除外されます。

「有機物」の定義は曖昧で、物質によっては時に有機物として扱われ、またある時には無機物として扱われるものもあります。

そのため、中学生の範囲では「一酸化炭素」と「二酸化炭素」、「炭素」の3つは有機物ではない。と覚えておけば十分なのです。

ほかにも炭素を含む「無機物」には、「炭酸塩(炭酸イオンを含む化合物)」、「シアン化水素」、「シアン酸塩」、「チオシアン酸塩」などがあります。


3. 無機物とは


無機物」は、炭素を含まない物質のことです。

〈例〉金属(金、銀、銅、鉄など)、食塩、水二酸化炭素一酸化炭素炭素 など


炭素を含まない物質を「無機物」といいます。有機物以外の物質は全て無機物です。


無機物は有機物とは逆に、「加熱して燃やしても二酸化炭素を放出しない」という特徴があります。


二酸化炭素や一酸化炭素、炭素は「炭素」を含みますが、「無機物」に入ります。

4. まとめ

今回は、「有機物と無機物の違い」について解説しました。

「有機物」と「無機物」、「金属」と「非金属」などの物質のグループ分けは、中学校だけでなく、高校に入っても重要な基礎になります。


そのため、物質のグループの特徴を理解しておくと、今後もスムーズに勉強を進められると思います!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

カメ吉

最後まで、ありがと~!

5. 関連記事 一覧

【「いろいろな物質」の記事 一覧 】

【 科学のはてな 】

POSTED COMMENT

  1. た。 より:

    ありがとうございます!

  2. た。 より:

    無機物が燃える場合と有機物が燃える場合の違いはなんですか?

    • たつや より:

      加熱したときに、二酸化炭素と水が出るか出ないかの違いです。

      【有機物の場合】
      炭素を含むため、加熱すると炭素と酸素が反応して二酸化炭素ができます。
      例)砂糖(C₆H₁₂O₆)を加熱すると、酸素(O₂)と反応して、二酸化炭素(CO₂)と水(H₂O)ができる。

      【無機物の場合】
      炭素を含まないため、加熱しても二酸化炭素は発生しません。
      例〉鉄(Fe)を加熱すると、酸素(O₂)と反応して、酸化鉄(FeO)ができる。

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