中学校では、「溶質」「溶媒」「溶液」について学習しますが、その違いは理解できていますか?
この記事では、「溶質・溶媒・溶液の違い」「溶質とは」「溶媒とは」「溶液とは」などについて解説しています。
それでは早速、「溶質・溶媒・溶液の違い」について、一緒に学習していきましょう!
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0. 「気体の性質」の記事 一覧
「気体の性質」の単元に関係する記事の一覧です!
今、学習している内容がどこにあたるか確認しておきましょう!
① 溶質・溶液・溶媒の違い (←今はここ!)
② 溶解度と再結晶
1. 水にとけるとは
まずは「水にとける」ということがどういうことだったか復習していきましょう。
水にとける物質とそうでない物質を見分けるポイントは次の2つです。
① 溶けたものが時間がたっても沈殿しない。
(※ 沈殿(ちんでん) … 溶かした物質が下にたまること。)
② 溶けたものが、目に見えないほど小さくなり、液体が透明にみえる。
この2つに当てはまっていれば、「水にとける物質」ということができます。
物質が水にとけた状態ととけていない状態を図で表すと、次のようになります。
牛乳や墨汁(ぼくじゅう)は水にとけるの?
牛乳や墨汁を水にいれると、時間がたっても底に牛乳にがたまることはありませんが、水は少しにごっています。
そのため、上のポイント①(沈殿しない)には当てはまりますが、ポイント②(液体が透明)には当てはまりません。
よって、牛乳は2つのポイント両方には当てはまらないので、「水にとけない物質」であるということができます。
2. 水にとける物質と溶けない物質
水にとける物質と溶けない物質には次のようなものがあります。
【水にとける物質の例】
砂糖(ショ糖)、食塩(塩化ナトリウム)、ミョウバン、硫酸銅、食紅 など
【水にとけない物質の例】
片栗粉、小麦粉、牛乳、墨汁(ぼくじゅう)、砂や泥 など
3. 溶質・溶媒・溶液
食塩水をつくる場合について、「食塩」「水」「食塩水」が、「溶質」「溶媒」「溶液」がどれにあたるのか、考えてみましょう。
① 溶質(ようしつ)
溶質 … 液体に溶かす物質のこと
液体に溶かす物質のことを「溶質」といいます。
食塩水の場合には、溶かす物質は「食塩」なので、「食塩」が「溶質」となります。
② 溶媒(ようばい)
溶媒 … 溶かすものを媒介する液体のこと
「溶媒」の「媒」には、「仲立ちする」や「間に入る」という意味があります。
「溶媒」は、溶質の間に入り、その仲立ちをしているのでこの字が使われます。
食塩水の場合は、「水」が溶媒となります。
③ 溶液(ようえき)
溶液 … 物質を溶かしてできた液体のこと
最終的にできる液体が「溶液」です。
食塩水の場合、最終的にできる液体は「食塩水」なので、「食塩水」が「溶液」です。
溶媒が水である「溶液」を「水溶液」といいます。「水溶液」も一緒に覚えると覚えやすいでしょう。
④ まとめ
食塩水を例に、溶質・溶媒・溶液を1つの図にまとめると次のようになります。
4. 関連記事 一覧
① 溶質・溶液・溶媒の違い (←今はここ!)
② 溶解度と再結晶