中学では、「呼吸」について学習します。呼吸とは何か説明できるでしょうか。
この記事では、「呼吸とは」「肺のつくり」「肺呼吸」「細胞呼吸」などについて学習します。
それでは早速、「呼吸」について学習していきましょう!
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0. 「動物のからだのつくりとはたらき」の記事 一覧
中学2年生の「動物のからだのつくりとはたらき」の単元に関係する記事の一覧です!
今、学習している内容がどこにあたるか確認しておきましょう!
1. 呼吸とは
呼吸は、「酸素を消費して有機物からエネルギーを取り出す活動」のことです。
生き物は、食べ物の養分からエネルギーを取り出すために「呼吸」をしています。
※「酸素を吸うため」ではないことに注意!
生き物がどのように呼吸によってエネルギーを得ているのか一緒に勉強していきましょう。
2. 肺のつくり

●肺(はい)
胸の部分にある空気の入れ替えを行うための器官。
左右に分かれており、左右の肺は「気管支」でつながっている。
●気管(きかん)
口や鼻とつながっている空気が通るための管。
●気管支(きかんし)
気管が枝分かれした部分。たくさん枝分かれし、肺胞につながっている。
●肺胞(はいほう)
肺の小さな袋のようなつくり。
毛細血管に囲まれており、血液中の気体の交換(酸素や二酸化炭素)を行う。
●横隔膜(おうかくまく)
呼吸の時によく使われる筋肉。お腹のみぞおちあたりにある。
3. 肺による呼吸
「肺による呼吸(肺呼吸)」は、小学校でも学習した空気を吸って吐く呼吸のことです。
空気を吸ったり吐いたりすることによって、酸素を体の中に取り込み、二酸化炭素を体の外に排出します。
吸った酸素は、肺の肺胞まで運ばれ、毛細血管から血液中に取り込まれます。
その後、酸素は血管を通って全身の細胞に運ばれます。
一方で、全身から運ばれてきた血液中の二酸化炭素は肺胞で取り出され、気管を通って口から排出されます。
4. 細胞による呼吸
「細胞による呼吸(細胞呼吸)」は、全身の細胞で行われるエネルギーを取り出すための活動のことです。
全身の細胞では、有機物と酸素を材料に二酸化炭素と水とエネルギーが作られます。
有機物(ブドウ糖など) + 酸素 → 二酸化炭素 + 水 + エネルギー
この時に作られたエネルギーは、筋肉を動かしたり、体を健康に保つために使われます。
・細胞呼吸によって作られるエネルギーをもつ物質を「ATP(アデノシン三リン酸)」という。
・細胞呼吸は、細胞の中にある「ミトコンドリア」というものの中で行われる。
・呼吸は、動物だけでなく、植物もしている。
・主な有機物には、ブドウ糖・タンパク質・脂肪がある。
5. まとめ
今回は、「呼吸のしくみ」について学習しました。
今回のポイントをおさらいしておきましょう。
・肺は、空気の入れ替えを行う器官である。
・呼吸には、「肺による呼吸(肺呼吸)」と「細胞による呼吸(細胞呼吸)」がある。
・酸素を取り込み、二酸化炭素を排出することを「肺による呼吸(肺呼吸)」という。
・全身の細胞で、酸素を使って有機物からエネルギーを取り出すことを「細胞による呼吸(細胞呼吸)」という。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!