地学

火成岩の種類と覚え方【中学 理科】

中学校では、「火成岩」について学習をしますが、火成岩の種類や覚え方を説明できるでしょうか?

この記事では、「火成岩の種類」「火成岩の組織」「火山岩の種類」「深成岩の種類」などについて解説しています。

それでは早速、「火成岩」について一緒に学習していきましょう!

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0. 「火山」の記事 一覧

「火山」の単元に関係する記事の一覧です!

今、学習している内容がどこにあたるか確認しておきましょう!

【「火山」の記事 一覧 】


1. 岩石の種類

岩石には、大きく次の2種類があります。

堆積岩 … 長い時間をかけて、いろいろな堆積物が固まってできた岩石
  例:砂岩、れき岩、石灰岩、チャートなど

火成岩 … マグマが冷え固まってできた岩石
  例:火山岩、深成岩など


今回は、2つ目の「火成岩(かせいがん)」について詳しく説明していきます。

2. 火成岩の組織

岩石を拡大した時にみえる岩石のつくりのことを「組織(そしき)といいます。

火成岩を、拡大してよく観察すると、岩石の組織には、2つの種類があることがわかります。

① 斑状組織(はんじょうそしき)

マグマが急激に冷え固まることでできる組織を「斑状組織(はんじょうそしき)」といいます。

斑状組織のつくり

斑状組織は、結晶部分の「斑晶(はんしょう)」と「石基(せっき)」からできています。

斑状組織の特徴は、「大きな結晶が少ないこと」です。

マグマが急激に冷え固まったため、大きな結晶を作ることができず、大きな結晶をあまり含まないつくりをしています。

「斑状組織」からなる岩石を「火山岩(かざんがん)」と言います。

② 等粒状組織(とうりゅうじょうそしき)

次に、マグマが地下でゆっくりと冷え固まったときにできる組織を「等粒状組織(とうりゅうじょうそしき)」といいます。

等粒状組織の特徴は、地下でゆっくりと冷え固まるため、大きな鉱物の結晶ができることです。

「等粒状組織」からなる岩石を「深成岩(しんせいがん)」といいます。

3. 火成岩の種類

「火成岩」には、2種類の岩石があります。

それは、「火山岩(かざんがん)」と「深成岩(しんせいがん)」です。

まずは、それぞれの種類の特徴をおさえておきましょう。

火山岩 … マグマが地表近くで、急激に冷え固まった岩石。

深成岩 … マグマが地下で、ゆっくりと冷え固まった岩石。


マグマの冷え固まり方で2つの種類に分けることができます。

4. 火山岩(かざんがん)

① 火山岩とは

火山岩」は、「マグマが地表に近いところで、急激に冷え固まってできた岩石」のことです。

火山岩」は、上で紹介した「斑状組織」というつくりをしています。

② 火山岩の種類

火山岩には、「流紋岩」「安山岩」「玄武岩」の3種類があります。

この3種類は、含まれる鉱物が違うため、色が違います。

(1)流紋岩(りゅうもんがん)

流紋岩(りゅうもんがん)」は、白っぽい色をした火山岩です。

「有色鉱物」をあまり含まないマグマが固まると、白っぽい岩石ができます。

陶磁器などに利用されます。

(2)安山岩(あんざんがん)

安山岩(あんざんがん)」は、灰色っぽい色をした火山岩です。

流紋岩と玄武岩の中間の色をしており、「有色鉱物」の割合も2つの中間です。

安山岩は、硬く、吸水性が低く、滑りにくいため、公園床やガーデニングなどに利用されています。

(3)玄武岩(げんぶがん)

玄武岩(げんぶがん)」は、黒っぽい色をした火山岩です。

「有色鉱物」の割合が3つの中で最も多いため、黒色をしています。

玄武岩は、その落ち着いた雰囲気から、石垣や庭石に利用されることが多いです。

5. 深成岩(しんせいがん)

① 深成岩とは

深成岩」は、「マグマが地下でゆっくりと冷え固まってできた岩石」のことです。

地下は地表に比べて温度が高いため、マグマはゆっくりと冷え固まります。

等粒状組織(とうりゅうじょうそしき)」というつくりをしています。

② 深成岩の種類

「深成岩」には、「花崗岩」「閃緑岩」「はんれい岩」の3種類があります。

この3種類も含まれる鉱物が違うため、岩石の色が違います。

(1)花崗岩(かこうがん)

花崗岩」は、白っぽい色をした深成岩です。

「有色鉱物」が含まれる割合が少ないため、白っぽい色をしています。

(2)閃緑岩(せんりょくがん)

閃緑岩」は、灰色っぽい色をした深成岩です。

「有色鉱物」の割合は、花崗岩とはんれい岩の中間くらいです。

(3)はんれい岩

はんれい岩」は、黒っぽい色をした深成岩です。

「有色鉱物」の割合が高いため、黒色に近い色をしています。

6. 火山岩・深成岩のまとめ

火山岩、深成岩の種類を表にまとめると次のようになります。

火山岩深成岩
でき方地表近くで、
急激に冷え固まった
地下で、
ゆっくりと冷え固まった
白色流紋岩
(りゅうもんがん)
花崗岩
(かこうがん)
中間色安山岩
(あんざんがん)
閃緑岩
(せんりょくがん)
黒色玄武岩
(げんぶがん)
はんれい岩


7. 火成岩の種類の覚え方

火成岩の種類にはさまざまなものがあるため、覚えるのに一苦労する人が多いかと思います。

そこで、おすすめの語呂合わせを1つ紹介したいと思います。

それは、、、

新 幹 線 は 、 カ リ ア ゲ

です!!

ひらがなに直すと、「しんかんせんは、かりあげ」となります。

それぞれ次のように語句と一緒に覚えましょう!

しん → 深成岩(しんせいがん)

か(ん) → 花崗岩(かこうがん)

せん → 閃緑岩(せんりょくがん)

 → はんれい岩

 → 火山岩(かざんがん)

 →  流紋岩(りゅうもんがん)

 →  安山岩(あんざんがん)

 →  玄武岩(げんぶがん)


この語呂合わせのポイントは次の2つです。

・前半の「しんかんせんは」の部分が深成岩、後半の「かりあげ」の部分は火山岩の種類を表している。

「花崗岩」「閃緑岩」「はんれい岩」は深成岩。「流紋岩」「安山岩」「玄武岩」は火山岩です。

・白→黒の順で岩石の種類が並んでいる。

深成岩でいうと、「花崗岩」が白っぽい色、「はんれい岩」は黒っぽい色をしています。


この語呂合わせは、それぞれの岩石の名前さえ覚えれば、まとめて火成岩の種類と色を覚えることができるので、是非覚えておいてください。


「火成岩の語呂合わせ」をよりたくさん知りたい方は、下の解説も参考にしてください!

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8. まとめ

今回は、「火成岩の種類」について解説しました!

火成岩の種類には、いろいろな名前があり覚えにくいですが、だからこそ入試ではその種類について聞かれることがあります。

頻出とまではいきませんが、理科でよい点数がとりたい人は良く学習しておくことをオススメします!


それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

カメ吉

また会おうねー!!

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