中学校では「酢酸カーミン・酢酸オルセインの色の変化」を学習しますが、よく理解できていますか?
この記事では、「酢酸カーミン溶液・酢酸オルセイン溶液とは」「酢酸カーミン溶液・酢酸オルセイン溶液の色の変化」「その他の指示薬」などについてわかりやすく解説しています。
それでは早速、「酢酸カーミン溶液・酢酸オルセイン溶液」について一緒に学習していきましょう!
1. 酢酸カーミン溶液・酢酸オルセイン溶液とは
「酢酸カーミン溶液」「酢酸オルセイン溶液」は、どちらも細胞の核を染めるための液体です。
どちらも細胞の核。核の中にある染色体、DNAを染めることができます。
また、細胞の核や染色体を染めるものには「酢酸ダーリア溶液」というものもあります。
ちなみに、酢酸カーミン溶液は、45%酢酸水溶液・カーミン(塩基性色素)・鉄イオンなどをつかって作られます。
酢酸オルセイン溶液は、酢酸・オルセイン・水の3つを混ぜて作られます。
2. 酢酸カーミン溶液・酢酸オルセイン溶液の色の変化
酢酸カーミン溶液と酢酸オルセイン溶液は、どちらも細胞の核を赤く染めます。
酢酸カーミン溶液と酢酸オルセイン溶液の染まり方を比べると、酢酸オルセインの方が紫色に近い赤色に染まります。
また、酢酸カーミン溶液の方が酢酸オルセイン溶液に比べて、核が染色されやすいです。
ただし、テストや定期考査ではどちらも「赤く染まる」といわれることが多いです。
3. その他の指示薬
物質の性質を調べるための薬品を「指示薬(しじやく)」といいます。
中学校の理科では、色々な指示薬を使うので、どのようなものがあるのか確認して行きましょう!
① 酸性・中性・アルカリ性を調べるもの
酸性・中性・アルカリ性を調べるための指示薬には次の5種類があります。
(1) リトマス紙
(2) BTB溶液
(3) フェノールフタレイン溶液
(4) ムラサキキャベツ液
(5) pH試験紙(万能試験紙)
それぞれの指示薬の色の変化は次の通りです。
中でも、「リトマス紙」「BTB溶液」「フェノールフタレイン溶液」はとても大切なので覚えるようにしましょう!
② その他の指示薬
その他の指示薬には次の6種類があります。
どれも使い道が違うので、簡単に復習しておきましょう!
(1) 石灰水
二酸化炭素と反応し、白くにごる液体。
(2) ヨウ素液
デンプンと反応して青紫色になる。
(3) ベネジクト液
加熱すると糖と反応して、赤褐色になる。
(4) 塩化コバルト紙
水と反応して青色から赤色にかわる。
(5) 酢酸カーミン溶液・酢酸オルセイン溶液
細胞の核や染色体を赤色に染める。
(6) 酢酸ダーリア溶液
細胞の核や染色体を青紫色に染める。