1. シダ植物とは
「シダ植物」とは、種子をつくらない植物の分類の1つです。
シダ植物には次の3つの特徴があります。
・ 維管束がある
・ 葉・根・茎の区別がある
・ 種子をつくらず、胞子でふえる
シダ植物の特徴のついては後で詳しく解説します!
まずはシダ植物の代表例を確認して、どんな植物がいるのか確認しましょう(^○^)
2. シダ植物の代表例
シダ植物には、いろいろな植物が属しています。
今回は代表的な4種類のシダ植物を紹介していきます!
① イヌワラビ
1つ目は「イヌワラビ」です。
イヌワラビはよくシダ植物の代表例として紹介されます。
今回紹介する4種類の中でも一番テストに出やすいので、必ず覚えておきましょう。
また、シダ植物にはイヌワラビに似た形のものも多いので、「この葉の形がシダ植物なんだ」と覚えておきましょう。
② スギナ
「スギナ」は地上に出ている部分がスギの葉に似ていることから名付けられました。
見た目はイヌワラビとかなり違いますが、シダ植物の一種なので覚えておきましょう。
③ ゼンマイ
「ゼンマイ」は煮物などで食卓に並ぶことも多いシダ植物です。
まだ柔らかい新芽を食べることができます。
④ ヘゴ
最後は「ヘゴ」について紹介したいと思います。
ヘゴの1番の特徴は、ヤシの木のような形をしていることです。
ヘゴは日本では九州、四国、沖縄などでみることができます。
3. シダ植物の特徴
シダ植物の特徴には次の3つがあります。
① 葉・茎・根の区別がある
② 維管束がある
③ 種子をつくらず、胞子でふえる
今回は、この3つの特徴について詳しくみていきましょう!
① 葉・茎・根の区別がある
シダ植物の特徴の1つ目は「葉・茎・根の区別がある」ことです。
葉・茎・根は、どれも種子植物と同じようなはたらきをするため、からだの基本的なつくりは種子植物と似ています。
じゃあ、種子植物との違いはどこなの?
実は、シダ植物の葉・茎・根の場所は種子植物とは少し違うんだ!
種子植物との違いは、それぞれのつくりの場所です。下の画像で確認しましょう。
シダ植物の葉は、種子植物と違い、一枚の葉にたくさんの切れこみがはいっています。
また、多くのシダ植物の茎は、地中にあり、地中にある茎のことを「地下茎(ちかけい)」といいます。
② 維管束(いかんそく)がある
シダ植物の特徴の2つ目は「維管束がある」ことです。
維管束とは、水を運ぶ道管や養分を運ぶ師管の集まりのことです。
そのため、シダ植物をカミソリで薄く切ると、種子植物と同じような維管束を観察することができます。
③ 種子をつくらず胞子で増える
シダ植物は、種子をつくりません。
その代わりに「胞子(ほうし)」をつくることでなかまをふやします。
胞子は、葉の裏にある「胞子のう」という袋(ふくろ)でつくられます。下の画像の葉についているのが胞子のうです。
胞子のうの胞子は、成熟(せいじゅく)すると胞子のうからまかれ、近くにまかれます。その後、胞子は湿り気のあるところで発芽します。
4. 生物の分類
今回紹介した「シダ植物」以外にも生物は色々な分類の方法があります。
たとえば、「植物」や「動物」も生物の分類の1つです。
中学校では、植物や動物の分類について詳しく習うので、この機会に少しだけ復習しておきましょう!
① 植物の分類
植物には大きく分けて、「種子をつくる植物」と「種子をつくらない植物」の2種類がいます。
植物には種子をつくる「あ被子植物(ひししょくぶつ)」「裸子植物(らししょくぶつ)」がいます。
また、種子をつくらない植物には「シダ植物」「コケ植物」がいます。
② 動物の分類
動物には、「セキツイ動物」と「無セキツイ動物」の2種類がいます。
セキツイ動物とは、背骨をもつ動物のことです。
セキツイ動物には「魚類」「両生類」「ハチュウ類」「鳥類」「ホニュウ類」がいます。
一方で、無セキツイ動物とは、背骨を持たない動物のことです。
例えば、カブトムシ、ムカデ、タコ、イカなどは無セキツイ動物です。
無セキツイ動物には、「節足動物(せっそくどうぶつ)」「軟体動物(なんたいどうぶつ)」などのさらに細かい分類もあります。
動物の分類についてより詳しく知りたい方は、下の記事も合わせて読んでみてください!