中学校の理科では「化学変化」という単語・用語について習いますが、よく理解できていますか?
この記事では、「化学変化とは」「化学変化の例」などについてわかりやすく解説しています。
それでは早速、「化学変化」について一緒に学習していきましょう!
1. 化学変化(化学反応)とは
「化学変化(かがくへんか)」とは、元の物質とは違う性質の物質ができる変化のことです。
化学変化は「化学反応(かがくはんのう)」とも呼ばれます。
「化学変化」と「化学反応」はほとんど同じ意味でつかわれますが、「化学変化」は物質が変化した結果のこと、「化学反応」は物質が変化する過程のことをいうことが多いです。
化学変化と似た言葉に「状態変化(じょうたいへんか)」というものがあります。
「化学変化」と「状態変化」は名前は似ていますが全く別のものなので、その違いをよく理解しておきましょう。
2. 化学変化の例
化学変化を書いて表すときには「化学反応式(かがくはんのうしき)」を使います。
また、化学変化には様々なものがあるため、その反応の特徴によって「化合(酸化・燃焼)」「分解」「還元」「中和」などの種類があります。
中学校の実験でどのような化学変化(化学反応)があったか確認していきましょう!
化学反応式 | 化学変化の種類 |
Fe + S → FeS (鉄 + 硫黄 → 硫化鉄) | 化合 |
2H₂ + O₂ → 2H₂O (水素 + 酸素 → 水) | 化合 |
2Fe + O₂ → 2FeO (鉄 + 酸素 → 酸化鉄) | 化合 |
2Ag₂O → 4Ag + O₂ (酸化銀 → 銀 + 酸素) | 分解 |
2H₂O → 2H₂ + O₂ (水 → 水素 + 酸素) | 分解 |
2CuO + C → 2Cu + CO₂ (酸化銅 + 炭素 → 銅 + 二酸化炭素) | 還元 |
2Fe₂O₃ + 3C → 4Fe + 3CO₂ (酸化鉄(Ⅱ) +炭素 → 鉄 + 二酸化炭素) | 還元 |
HCl + NaOH → NaCl + H₂O (塩酸 + 水酸化ナトリウム → 塩化ナトリウム + 水) | 中和 |
C₂H₅OH + 3O₂ → 2CO₂ + 3H₂O (エタノール + 酸素 → 二酸化炭素 + 水) | その他 |