中学校では、「セキツイ動物の分類」について学習しますが、その特徴を全て覚えらえていますか?
この記事では、「セキツイ動物の分類」「セキツイ動物の特徴」「間違えやすいセキツイ動物」などについて解説しています。
それでは早速、「セキツイ動物の分類」について、一緒に学習していきましょう!
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0. 「動物の分類」の記事 一覧
「動物の分類」の単元に関係する記事の一覧です!
今、学習している内容がどこにあたるか確認しておきましょう!
1. セキツイ動物の分類
① セキツイ(脊椎)動物とは?
動物には、大きく分けて「セキツイ動物」と「無セキツイ動物」の2種類がいます。
「セキツイ動物」は、背骨を持っている動物、「無セキツイ動物」は背骨を持っていない動物のことを示します。
セキツイ動物には、 「魚類(ぎょるい)」「両生類(りょうせいるい)」「ハチュウ類」「鳥類(ちょうるい)」「ホニュウ類」 がいます。
まずはそれぞれのグループの代表的な生物をみてみましょう。
セキツイ動物 | 代表例 |
魚類 | マグロ、サケ、アジ、サバ |
両生類 | カエル、サンショウウオ、イモリ |
ハチュウ類 | トカゲ、カメ、ヘビ、ワニ、カメレオン |
鳥類 | ハト、スズメ、カラス |
ホニュウ類 | クマ、ウシ、ウマ、ヒト |
代表例をみると、それぞれのグループにどんな動物が含まれるかなんとなくイメージできると思います。
それぞれのグループの動物は共通の特徴をもっており、その特徴ごとに分類されています。
それでは、セキツイ動物の特徴について早速確認していきましょう!
② セキツイ動物の特徴
次に、それぞれの動物の特徴を一覧にまとめました!
赤字になっているところは特に重要な部分なのでできるだけ覚えるようにしましょう(^O^)/
(1)生活場所
〇 水中 … 「魚類」「両生類(幼生)」
「水中」で生活しているのは、魚類と両生類の幼生です。
どちらもエラ呼吸をしているので、水の中でしか呼吸することができません。
〇 陸上 … 「両生類(成体)」「ハチュウ類」「鳥類」「ホニュウ類」
「陸上」で生活しているのは両生類(成体)、ハチュウ類、鳥類、ホニュウ類です。
両生類は皮ふ呼吸をしているので、水辺の近くで生活しているものも多いです。
(2) 体の表面の特徴
〇 ウロコ … 「魚類」「ハチュウ類」
「ウロコ」は魚類とハチュウ類が持っています。
魚類のウロコは体を守るためのものですが、ハチュウ類のウロコは、体を守る+乾燥を防ぐという役割があります。
〇 しめった皮ふ … 「両生類」
「しめった皮ふ」は両生類が持っています。
皮膚から粘液を出すことで皮ふをしめらせることで皮ふ呼吸を行うことができます。
〇 羽毛 … 「鳥類」
「羽毛」は鳥類だけが持つ特徴的な体のつくりです。
羽毛はとても軽く、羽の中に空気をため込むことで、冬でも暖かく、体温を保つことに役立っています。
そのため、羽毛布団などにも利用されています。
〇 毛 … 「哺乳類」
「毛」はホニュウ類が持っています。
羽毛とほとんど働きは変わらりませんが、体温を保ったり、体を衝撃から守るのに役立っています。
そのため、ヒトでも重要な部分は毛でおおわれています。
(3) 呼吸の方法
〇 えら呼吸 … 「魚類」と「両生類(幼生)」
えらに水を通し、水の中に含まれている酸素を取り込み、二酸化炭素を排出します。
えらは小腸と同じように小さなヒダがたくさん集まっているため、効率よく気体の交換を行うことができます。
〇 肺呼吸と皮ふ呼吸の両方 … 「両生類(成体)」
カエルの場合、皮ふ呼吸は、普段の呼吸全体の30~50%の割合を占めていますが、冬眠時には呼吸全体の70%を占めるようになります。
ちなみに、皮ふ呼吸は私たちヒトも少しですが行っています。
〇 肺呼吸 … 「ハチュウ類」「鳥類」「ホニュウ類」
肺に空気を取り込み、空気中の酸素を吸収し、二酸化炭素を放出します。
肺には小さな袋状の「肺胞」がたくさんあり、その一つ一つで気体の交換をしています。
(4) 仲間のふやし方
〇 卵生 … 「魚類」「両生類」「ハチュウ類」「鳥類」
「卵生」では、はじめ子供は卵の状態で、卵の中で段々成長していきます。
卵の中で成長するのに時間がかかるため、その間に敵に食べられてしまう危険性がありますが、たくさんの子供を作ることができるというメリットもあります。
〇 胎生 … 「ホニュウ類」
「胎生」では、親の体内で子供が成長してから体外に生み落とされます。
ある程度成長してから生まれてくるため、すぐに親にしがみついたり自分で移動することができ、敵に襲われる危険性が低くなります。
(5) 卵の産み方
〇 カラのない卵を水中に産む … 「魚類」「両生類」
魚類の卵では、お寿司屋さんでもよく出てくるイクラやトビッコ、カズノコなどが有名です。
両生類の卵は、下の画像のようにゼリー状のようなものに包まれています。
〇 カラのある卵を陸上に産む … 「ハチュウ類」「鳥類」
ハチュウ類は、弾力のあるカラをもつ卵を産みます。
ウミガメの産卵の様子をみたことがある人も多いのではないでしょうか。
鳥類は、ニワトリの卵のように硬いカラをもった卵を産みます。
(6) 子育て
〇 子育てしない … 「魚類」「両生類」「ハチュウ類」
魚類、両生類、ハチュウ類は、産まれた子どもを育てることはしません。
その代わり、子育てする動物よりたくさんの卵を産みます。
〇 子育てする … 「鳥類」「ホニュウ類」
鳥類、ホニュウ類は、子どもが生まれた後に子育てをします。
子育てをすることで、子どもが生き残る確率を上げることができます。
(7) 体温の特徴
〇 変温(へんおん)動物 … 「魚類」「両生類」「ハチュウ類」
「変温動物」とは、体温が外の環境の温度によって決まる動物のことです。変温動物は気温や水温によって体温が変わるため、気温や水温が低いと運動能力が下がって冬眠するものもいます。
〇 恒温(こうおん)動物 … 「鳥類」「ホニュウ類」
「恒温動物」は、外の環境の温度によって体温はあまり変化しません。日本は夏と冬で20℃くらい温度差がありますが、体温は夏でも冬でもあまり変わりませんよね。常に体温を一定にすることで温度変化に関わらず、活動をすることができます。
2. 【重要】間違えやすいセキツイ動物
高校受験の入試では、「イルカ」や「イモリ」、「ヤモリ」など一見区別が難しい動物の問題がよく出題されます。
間違えやすいセキツイ動物の一覧は次の通りです。
セキツイ動物の分類 | 間違えやすい動物 |
魚類 | タツノオトシゴ、エイ、サメ |
両生類 | イモリ |
ハチュウ類 | ヤモリ、ウミガメ |
鳥類 | ペンギン、ダチョウ |
ホニュウ類 | クジラ、イルカ、シャチ、カモノハシ、アザラシ、コウモリ |
これらのセキツイ動物の分類について確認しておきたい方は下の解説を参考にしてみてください。
とてもわかりやすい解説です!
小3の息子への説明+自分用(マニアックですが戦隊ヒーローや仮面ライダーに出てくる敵キャラのモチーフになっている生き物を調査・分類するため)に大変参考になりました。ありがとうございました!