中学校では、「上方置換法(じょうほうちかんほう)」について学習します。
「上方置換法」は、いろいろな気体を集める時によく使われる方法です。
気体を集める方法には、「上方置換法」以外にも「下法置換法」や「水上置換法」などがあります。
【はじめに】自己紹介
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現役の中学校教師 理科教育歴 5年 理科の中でも「生物」が大好き! サイト運営 2021年7月~ 座右の銘は「不言実行」 |
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1. 上方置換法とは
「上方置換法(じょうほうちかんほう)」とは、「口を下に向けたビンや試験管の中に、気体を集める方法」のことです。
上方置換法では、下の図のように気体を集めます。
このように、気体を集めることによって、ビンや試験管の上の方に気体を集めることができます。
2. 気体の性質と上方置換法
① 集められる気体
上方置換法では、「空気より軽い」という性質をもつ気体を集めることができます。
しかし、上方置換法には「空気中の他の気体がまざってしまう」というデメリットがあります。
そのため、「空気より軽い」気体であっても、「水に溶けにくい」や「水に少し溶ける」気体は「水上置換法」で集めることが多いです。
② 集められない気体
上方置換法では、「空気と同じくらいの重さ」や「空気より重い」という性質の気体は集めることはできません。
上方置換法で、「空気と同じくらい」や「空気より重い」気体を集めると、上に気体がたまらず、ビンの口から逃げてしまいます。
そのため、「空気と同じくらいの重さ」や「空気より軽い」気体は、「下方置換法」や「水上置換法」を利用して集めます。
「気体の性質」や「気体の集め方」についてより詳しく学習したい方は下の解説を参考にしてください。