中学校では「石灰水の色の変化」を学習しますが、よく理解できていますか?
この記事では、「石灰水とは」「石灰水の色の変化」「その他の指示薬」などについてわかりやすく解説しています。
それでは早速、「石灰水」について一緒に学習していきましょう!
1. 石灰水とは
「石灰水(せっかいすい)」とは、水酸化カルシウム(Ca(OH)₂)の飽和水溶液のことです。
石灰水は、二酸化炭素と反応して白くにごります。
そのため、二酸化炭素が含まれているかを調べるために使われます。
石灰水に使われる「水酸化カルシウム(Ca(OH)₂)」は、漆喰の原料になったり、コンニャクを固めるときにも使われます。
また、石灰水は、強いアルカリ性なので、使うときは注意が必要です。目にはいったり、皮ふにつかないように気をつけましょう。
2. 石灰水の色の変化
石灰水は、もともとは無色透明です。
ですが、二酸化炭素を加えると反応して白くにごります。
色の変化は「白くにごる」や「白い沈殿ができる」と表現されます。
3.石灰水が白くにごる理由
なんで石灰水は白くにごるの?
いい質問だね!
疑問に思ったことを調べることは、理科ではとても大切なことだよ!
実は、石灰水が白くにごる理由には「化学反応」が関わっているんだ!
石灰水が白くにごる理由は、
石灰水に含まれる「水酸化カルシウム」と「二酸化炭素」が反応して「炭酸カルシウム」ができるためです。
炭酸カルシウムは、チョークや貝殻などにも含まれる白い固体で、水にほとんど溶けないので、白い沈殿ができます。
ちなみに、石灰水が白くにごるときの化学反応式は次の通りです。
Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3 + H2O
(水酸化カルシウム + 二酸化炭素 → 炭酸カルシウム + 水)
4. その他の指示薬
物質の性質を調べるための薬品を「指示薬(しじやく)」といいます。
中学校の理科では、色々な指示薬を使うので、どのようなものがあるのか確認して行きましょう!
① 酸性・中性・アルカリ性を調べるもの
酸性・中性・アルカリ性を調べるための指示薬には次の5種類があります。
(1) リトマス紙
(2) BTB溶液
(3) フェノールフタレイン溶液
(4) ムラサキキャベツ液
(5) pH試験紙(万能試験紙)
それぞれの指示薬の色の変化は次の通りです。
中でも、「リトマス紙」「BTB溶液」「フェノールフタレイン溶液」はとても大切なので覚えるようにしましょう!
② その他の指示薬
その他の指示薬には次の6種類があります。
どれも使い道が違うので、簡単に復習しておきましょう!
(1) 石灰水
二酸化炭素と反応し、白くにごる液体。
(2) ヨウ素液
デンプンと反応して青紫色になる。
(3) ベネジクト液
加熱すると糖と反応して、赤褐色になる。
(4) 塩化コバルト紙
水と反応して青色から赤色にかわる。
(5) 酢酸カーミン溶液・酢酸オルセイン溶液
細胞の核や染色体を赤色に染める。
(6) 酢酸ダーリア溶液
細胞の核や染色体を青紫色に染める。