中学校では、「単細胞生物」や「多細胞生物」について勉強します。
この記事では、「細胞とは」「単細胞生物とは」「多細胞生物とは」「多細胞生物のからだのつくり」などについて分かりやすく解説しています。
それでは早速、「単細胞生物と多細胞生物の違い」について一緒に学習していきましょう!
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0. 「生物と細胞」の記事 一覧
中学2年生の「生物と細胞」の単元に関係する記事の一覧です!
今、学習している内容がどこにあたるか確認しておきましょう!
① 細胞のつくり
② 単細胞生物・多細胞生物 (←今はここ!)
1. 細胞とは
① 細胞とは
生物のからだをつくる小さな部屋のようなつくりのこと。細胞は生物のからだをつくる最小単位である。
つまり、地球上に存在するすべての生物のからだは「細胞」でできています。
ヒトの細胞は、約37兆個もあるといわれています。
実際の細胞を顕微鏡で見ると、次の写真のようにみえます。
ヒトの赤血球の細胞 | コケ植物の細胞 |
② 細胞のつくり
【動物と植物で共通するもの】
核、細胞膜、細胞質、細胞質基質、ミトコンドリア、ゴルジ体
【植物にしかないもの】
葉緑体、細胞壁、液胞
動物と植物では、生活の方法が違うので、細胞の中身にも違いがあります。
細胞のつくりについて詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
2. 単細胞生物(たんさいぼうせいぶつ)とは
単細胞生物 … からだが1つの細胞でできている生物。
〈 例 〉 ミカヅキモ、ミドリムシ、ゾウリムシ、アメーバ
※ ミジンコは多細胞生物なので注意してください。
単細胞生物は、1つの細胞ですべての生命活動を行うため、細胞のつくりは多細胞生物より複雑になります。
1つの細胞の中に、口、消化、肛門、運動に関係する部分などいろいろなつくりがあります。
ミカヅキモ | アメーバ |
Photo by NEON(2008)./Adapted./CC BY-SA 3.0 | Photo by SmallRex(2020)/Adapted./CC BY-SA 4.0 |
3. 多細胞生物(たさいぼうせいぶつ)とは
多細胞生物 … からだがたくさんの細胞でできている生物。
〈 例 〉 ミジンコ、ヒト、ツバキ、クリオネ
※注意※ ミジンコとクリオネは透明ですが、多細胞生物なので注意しましょう!
多細胞生物は、細胞ごとにはたらきや形が違います。
全てのことを1つの細胞でする必要がない分、細胞は役割に適したつくりをしています。
ミジンコ(動物・甲殻類) | ツバキ(被子植物) |
4. 多細胞生物のからだのつくり
多細胞生物のからだは、「細胞」「組織」「器官」「個体」という4つの段階を経て1体の生物ができています。
「細胞」が集まり「組織」、「組織」が集まり「器官」、「器官」が集まり「個体」をつくります。
多細胞生物は、たくさんの細胞が集まることでより複雑な運動や活動を行うことができるようになりました。
① 細胞(さいぼう)
細胞 … 生物のからだをつくる小さな部屋のようなもの。
多細胞生物の細胞は、そのはたらきによっていろいろな形やつくりをしています。
下の画像は、どちらもヒトの細胞ですが、形が全く違いますね。
血液の赤血球の細胞 | 筋肉の細胞 |
② 組織(そしき)
組織 … 形やはたらきが同じ細胞が集まったもの。
〈 例 〉動物 → 筋組織、上皮組織 植物 → 表皮組織、葉肉(ようにく)組織
筋組織は、筋肉をつくる組織です。伸びたり、縮んだりするはたらきがあります。
③ 器官(きかん)
器官 … いくつかの種類の組織が集まったもの。
〈 例 〉 動物 → 心臓、小腸、皮ふなど 植物 → 葉、茎、根など
器官は、その種類によってはたらきが異なります。代表的な器官はたらきは次の通りです。
心臓 … 血液を全身におくる。
小腸 … 食べ物を消化・吸収する。
葉 … 日光を受けて、光合成を行なう。
茎 … 葉や根に必要なものをおくる。
ヒトの小腸は、上皮組織と筋組織。植物の葉は、表皮組織と葉肉組織でできています。
④ 個体(こたい)
個体 … 生物1体のこと。 ※「固体」ではないことに注意!
〈 例 〉 ヒト1人、アメーバ1体、クマ1匹 など
多細胞生物の場合、個体はいくつかの器官が集まってできています。
※ 単細胞生物1体でも「個体」と呼びます。
5. まとめ
今回は、「単細胞生物・多細胞生物の違い」について解説していきました!
ミジンコやクリオネなど見た目ではどちらか分かりづらいものもいますが、生物ごとに少しずつ覚えていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
4. 関連記事 一覧
① 細胞のつくり
② 単細胞生物・多細胞生物 (←今はここ!)