理科の授業で「スケッチ」をしたことは誰しもがあると思います。
理科のスケッチは決まった書き方があります。この記事を通して、スケッチのポイントを学び、正しいスケッチが書けるようにしましょう!
それでは早速、スケッチの書き方のポイントについて解説していきます。
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今、学習している内容がどこにあたるか確認しておきましょう!
② スケッチの書き方 (←今はここ!)
1. 理科と美術の違い
中学校の授業で絵を描く授業といえば「美術」と「理科」です。
まずは、理科と美術の絵にはどのような違いがあるのか確認していきましょう。
① 目的の違い
まずは、理科や美術で絵を描く目的を押さえておきましょう。勘の鋭い人なら、目的の違いを知るだけで、絵を描く時のポイントがなんとなくイメージできるかもしれません。
理科と美術の絵を描く目的は下の通りです。
【理科】
動物や植物をスケッチすることで、その形や特徴を記録にのこす。
【美術】
自然の風景や人や物を絵を通して、いろいろな方法で表現する。
理科と美術では絵を描く目的が全く異なるため、その書き方にも違いがあるのです。
② 書き方の違い
(1) 理科
理科で、植物や動物の絵をかくことを「スケッチ」と呼びます。
理科のスケッチは、動物や植物の記録のために書くものなので、だれが書いても同じものにならなければいけません。
そのため、みたままの形を絵で表現する必要があります。
スケッチは黒の鉛筆のみを使って絵をかきます。色鉛筆や絵具などを使って書くことはありません。
世界共通でスケッチの方法は同じです。
科学(サイエンス)の世界では、色々と決まりがあるので、決まった方法で書かれていないものは論文などに応募しても認めてもらえません。
中学の理科のスケッチの方法も世界共通の方法と同じです。詳しくは後で説明します。
(2) 美術
美術では、色々な画材(がざい)を使って絵をかきます。
代表的な画材としては、鉛筆、色鉛筆、絵具、筆、クレヨン、墨などがあり、水性と油性などの種類もあります。
決まった書き方は特になく、いろいろな技法を使って書くものを表現します。
同じものを書いても、人によって書き方もイメージも違うため、全く別の絵が出来上がります。
2. 理科のスケッチのポイント
理科のスケッチのポイントは下の5つです。
① 黒の鉛筆を使う(硬さはHB, H, Fなど)
② よく削った鉛筆を使い、細い線でかく
③ 二度書きせず、一本の線で表す
④ 目的のもの以外のもの(影や背景)は書かない
⑤ 色はつけず、色の濃淡は「点描」で表す
これらの点に注意してスケッチを書くと下のようになります。
それぞれのポイントについて解説していきます!
① 黒の鉛筆を使う(硬さはHB, H, Fなど)
理科のスケッチでは、黒の鉛筆のみを使います。硬さはHB, H, Fなど硬めのものの方が書きやすいです。
スケッチでは、色を付けないため、色鉛筆などは使いません。
② よく削った鉛筆を使い、細い線でかく
よく削った鉛筆を使い、細い線でかきます。
細い鉛筆の方が、細かい部分まで詳細に書くことができるためです。
③ 二度書きせず、一本の線でかく
線を二度以上書いて、重ねてはいけません。
理科のスケッチでは、「そのまま書く」ことが大切なので、勝手に存在しない線を増やすことは厳禁です。
④ 目的のもの以外のもの(影や背景)は書かない
影や背景など、目的のもの以外は書きません。
影は光の当たり方によって変わる不確定なものなので、理科のスケッチでは不要です。
⑤ 色はつけず、色の濃淡は「点描」で表す
色も光の当たり方によって、明るくみえたり、暗くみえたりします。
また、人によって色の見え方は少しずつ違うため、色を書いてしまうと、人によって違うものが出来上がってしまいます。
理科のスケッチでは「だれが書いても同じもの」であることが大切であるため、色はつけません。
色の濃淡(濃い、薄い)を表現するときには、「点描(てんびょう)」という方法を使います。
色の濃いところは点をたくさん書き、色の薄いところは点を少なくすることで色の濃い、薄いを表現することができます。
3. まとめ
今回は「理科のスケッチの書き方」について解説しました。
理科と美術では、絵を描く目的が違うため、その方法も違うことが少しでもわかっていただければ幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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