中学校の理科では、「金属」について学習しますが、よく理解できていますか?
この記事では「金属とは」「金属の性質」「身近な金属の例」などをわかりやすく解説しています。
それでは早速「金属」について一緒に学習していきましょう!
1. 金属とは
「金属(きんぞく)」とは、金、銀、鉄などの共通の性質をもった物質のことです。
約120種類ある元素の中で、金属元素は約80種類をしめています。
下の画像の色がついたものはすべて金属元素です。
そのため、実は元素の数だけでみると、金属でないもの(非金属)より、金属の方が多いのです。
2. 金属の性質
続いては、金属が共通してもっている性質について紹介します。
次の5つの性質が金属の特徴です。
高校入試でも時々出題されるので、どんなものがあるか確認しておきましょう。
ⅰ. 金属光沢がある(みがくと光る)
ⅱ. たたくとよく広がる(展性)
ⅲ. たたくと、よく伸びる(延性)
ⅳ. 電気をよく通す(電気伝導性が高い)
ⅴ. 熱をよく通す(熱伝導性が高い)
これらの性質をすべて満たす物質を「金属」といいます
3. 身近な金属の例
身近な金属には次のようなものがあります。
今回は「単体」と「合金」に分けて紹介したいと思います。
① 単体
単体の金属は、先ほどの周期表で色がついていた約80種類の金属です。
とても数が多いので、中学校レベルで特に大切なものを厳選して紹介したいと思います。
原子番号 | 物質名 | 元素記号 |
---|---|---|
11 | ナトリウム | Na |
12 | マグネシウム | Mg |
13 | アルミニウム | Al |
20 | カルシウム | Ca |
26 | 鉄 | Fe |
29 | 銅 | Cu |
47 | 銀 | Ag |
79 | 金 | Au |
「ナトリウム」や「マグネシウム」も実は立派な金属です。
「ナトリウム」のように最後に「~ウム」がつくものには金属が多いです。
② 合金
金属に他の物質を混ぜ合わせたものを「合金(ごうきん)」といいます。
金属と他の物質を混ぜ合わせることで、より頑丈にしたり、サビにくくすることができます。
少しだけ合金についても知っておきましょう。
合金の名前 | 含まれる物質 |
---|---|
ステンレス | 鉄、クロム、ニッケル |
鋼(鋼鉄) | 鉄、炭素 |
黄銅(真鍮) | 銅、亜鉛 |
青銅 | 銅、スズ |
はんだ | 鉛、スズ |
ステンレスや青銅など聞いたことがあるものありましたでしょうか?
より詳しく「合金」について知りたい方は、下の記事を参考にしてください。
3. 物質の種類のグループ
今回の記事では「金属」について詳しく紹介しましたが、物質には他にも色々な種類があります。
① 金属・非金属
1つ目は、「金属」と「非金属」です。
「金属」とは、今回紹介したような物質のことです。
「非金属」とは、金属以外の全ての物質のことです。
より詳しく知りたい方は下の記事を参考にしてください。
② 有機物・無機物
次は「有機物」と「無機物」です。
簡単にいうと、炭素を含む物質を「有機物」。炭素を含まない物質を「無機物」といいます。
より詳しく知りたい方は下の記事を参考にしてください。
③ 単体・化合物・純物質・混合物
最後は「単体」「化合物」「純物質(純粋な物質)」「混合物」です。
これらの違いは下の図の通りです。