中学校では、いろいろな気体の性質を勉強します。「酸素の性質」はよく理解できているでしょうか。
この記事では、「酸素とは」「酸素の用途」「酸素の性質」などについて解説しています。
それでは早速、「酸素」について一緒に学習していきましょう!
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0. 「気体の性質」の記事 一覧
「気体の性質」の単元に関係する記事の一覧です!
今、学習している内容がどこにあたるか確認しておきましょう!
1. 酸素とは
① 空気中の酸素
「酸素」は、空気中で2番目に多く存在する気体で、空気の約21%を占めます。
空気中には、「窒素(約78%)」「酸素(約21%)」「アルゴン(約1%)」「二酸化炭素(約0.03%)」などが含まれています。
② 酸素と生き物の関係
「酸素」は、自然界で生き物が生きるためにも重要な役割をもっています。
植物が行う「光合成(こうごうせい)」では、植物が有機物(デンプン)をつくるときに、「酸素」が排出されます。
また、動物や植物などが行う「呼吸(こきゅう)」では、生きるためのエネルギーをつくるときに「酸素」が使われます。
詳しくは、中学2年生で学習しますが、先取りして学習したい人は「光合成のしくみとはたらき」と「呼吸のしくみとはたらき」を参考にしてください。
③ 用途
酸素はいろいろなところで利用されています。
主な用途は次の4つです。
「酸素ボンベ」「酸素カプセル」「鉄の溶接・切断」「ロケットの燃料の助燃剤」など
ヒトが生きるために必要な物質なので、医療の現場で使われることが多いですね。
2. 性質と特徴
よくテストに出る基本的な酸素の性質と特徴は以下の通りです。
(1)無色、無臭の気体
(2)水に溶けにくい
(3)空気より少し重い
(4)ものが燃えるのを助ける(助燃性)
他の気体の性質も確認したい方は下の解説を参考にしてください。
【詳しく!】助燃性とは?
酸素の性質の一つに「ものが燃えるのを助ける」というものがあります。
このことを「助燃性(じょねんせい)」といいます。
酸素のこの性質により、宇宙空間などの酸素がない空間では物質は燃えることができません。
助燃性のイメージは次の通りです。
この一方で「水素」は、「水素自体が燃える性質(可燃性)」をもちます。
水素はそれ自体が燃えるため、取り扱いに注意しましょう。
3. 集め方
酸素は「水に溶けにくい」という性質があるため、「水上置換法」によって集めます。
水上置換法とは、下図のように水で満たした試験管やビンの中に気体を集める方法です。
気体の集め方についてより詳しく知りたい人は下の解説を参考にしてください。
4. 発生方法
酸素の発生方法には、「過酸化水素水と二酸化マンガン」と「水の電気分解」の2通りがあります。
(1)過酸化水素水と二酸化マンガン
うすい過酸化水素水のことを「オキシドール」といいます。
うすい過酸化水素水に二酸化マンガンをくわえることで、過酸化水素が分解され、酸素が発生します。
(2)水の電気分解
水に電気を流すと、「水素」と「酸素」に分解されます。
中学の理科の実験でも「電気分解装置」という装置をつかえば簡単に水を分解することができます。
5. まとめ
今回は、「酸素の性質と特徴」について解説しました。
身近な気体の酸素について少しでも理解を深めることができれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!