日本でもペットとして有名なハリネズミですが、その分類や種類についてご存じですか?
この記事では「ハリネズミの分類」「ハリネズミの種類」「人気のヨツユビハリネズミとは」などについて解説しています。
それでは早速、「ハリネズミの分類・種類」について一緒に勉強していきましょう!
ハリネズミの分類
ハリネズミは真無盲腸目、ハリネズミ科、ハリネズミ亜科に分類されています。
ハリネズミ亜科のみを「ハリネズミ」ということが一般的です。
「ネズミ」という名前からネズミの仲間の齧歯目(げっしもく)に分類されると思われがちですが、実はモグラなどに近い「真無盲腸目(しんむもうちょうもく)」に属しています。
ハリネズミの顔をよく見ると、どこかモグラに近い雰囲気をしていることが分かりますね。
ハリネズミはそのかわいい見た目に反して、肉食性が強く、昆虫類やミミズ、ナメクジ、カタツムリ、小さな爬虫類、カエル、ネズミ、鳥の卵などを食べます。
また、植物の歯や木の皮、果実なども食べるといわれています。
ハリネズミの種類
ハリネズミと聞いて、ほとんどの人が思い浮かべるハリネズミは「ヨツユビハリネズミ」というハリネズミです。
日本でペットとして流通しているのが「ヨツユビハリネズミ」という種類のハリネズミになります。
ハリネズミ亜科には、ヨツユビハリネズミ以外にも「ナミハリネズミ」「ヒトイロハリネズミ」「アムールハリネズミ」「オオミミハリネズミ」「エチオピアハリネズミ」「ブラントハリネズミ」などがいます。
それぞれのハリネズミの特徴は以下の通りです。
種類 | 生息地 | 特徴 |
---|---|---|
ヨツユビハリネズミ | 中央アフリカ | ・日本でペットとして流通している ・日本では一番有名なハリネズミ ・たくさんのカラーバリエーションがある ・前足の指は5本、後ろ足の指は4本 |
ナミハリネズミ | ヨーロッパ全域 | ・森林や農地に生息している ・こげ茶色の体毛をしている ・スコットランドでは害獣とされている |
ヒトイロハリネズミ | 中央アジア | ・うすい茶色の体毛 ・アメリカやイランでペットとして飼育されている |
アムールハリネズミ (マンシュウハリネズミ) | 中国を中心としたアジア | ・森や草原に住んでいる ・静岡県、神奈川県などで野生化している ・日本では特定外来生物に指定されている ・日本では飼育や販売はできない。 |
オオミミハリネズミ | 中近東、中央アジア、エジプト、モンゴル | ・大きな耳が特徴 ・気性が荒い |
エチオピアハリネズミ | 中東、北アフリカ | ・砂漠の植生地に生息している ・小型のハリネズミ ・他の種と比べて長い針をもつ |
ブラントハリネズミ | イラン~パキスタン | ・全身が黒く、針も黒い ・他の種類と比べて足が長い |
ペットとして人気のヨツユビハリネズミとは?
日本で最もポピュラーなハリネズミといえば「ヨツユビハリネズミ」です。
ハリネズミの中でも、繁殖に向いており、品種改良が進んでいます。
そのため、カラーバリエーションが豊富です。
ハリネズミの中では、日本の気候でも飼いやすい部類に入りますが、適温は22~32℃なので、真夏・真冬はエアコンやヒーターが必須です。
基本的には臆病な性格なので、慣れるまでには時間がかかります。
最初のうちはそっとしておき、少しずつ新しい環境に慣らしていきましょう。