中学校では「フェノールフタレイン溶液の色の変化」を学習しますが、よく理解できていますか?
この記事では、「フェノールフタレイン溶液とは」「フェノールフタレイン溶液の色の変化」「その他の指示薬」などについてわかりやすく解説しています。
それでは早速、「フェノールフタレイン溶液」について一緒に学習していきましょう!
1. フェノールフタレイン溶液とは
「フェノールフタレイン溶液」とは、アルカリ性の液体を判別するための薬品です。
フェノールフタレイン溶液を使うと、簡単に液体がアルカリ性であるか判別することができます。
フェノールフタレインって、そもそもどんな物質なの?
中学校の理科では、出題されない内容なので簡単に説明します!
「フェノールフタレイン」という物質は、白色の固体です。
化学式は「C₂₀H₁₄O₄」で表され、フェノールフタレインをエタノールで溶かし、水を少し加えることで「フェノールフタレイン溶液」ができます。
2. フェノールフタレイン溶液の色の変化
フェノールフタレイン溶液の酸性・中性・アルカリ性での変化は次の通りです。
フェノールフタレイン溶液は、「酸性で無色」「中性で無色」「アルカリ性で赤色」になります。
教科書では、フェノールフタレイン溶液の色の変化を「赤色」といいますが、実際には「ピンク色」のものを使うことが多いです。
また、フェノールフタレイン溶液にはもう一つ特徴があります。
それは、アルカリ性が強いほど色が濃くなることです。
つまり、「弱いアルカリ性(弱アルカリ性)だとうすい赤色」「強いアルカリ性(強アルカリ性)だと濃い赤色」になります。
3. その他の指示薬
物質の性質を調べるための薬品を「指示薬(しじやく)」といいます。
中学校の理科では、色々な指示薬を使うので、どのようなものがあるのか確認して行きましょう!
① 酸性・中性・アルカリ性を調べるもの
酸性・中性・アルカリ性を調べるための指示薬には次の5種類があります。
(1) リトマス紙
(2) BTB溶液
(3) フェノールフタレイン溶液
(4) ムラサキキャベツ液
(5) pH試験紙(万能試験紙)
それぞれの指示薬の色の変化は次の通りです。
中でも、「リトマス紙」「BTB溶液」「フェノールフタレイン溶液」はとても大切なので覚えるようにしましょう!
② その他の指示薬
その他の指示薬には次の6種類があります。
どれも使い道が違うので、簡単に復習しておきましょう!
(1) 石灰水
二酸化炭素と反応し、白くにごる液体。
(2) ヨウ素液
デンプンと反応して青紫色になる。
(3) ベネジクト液
加熱すると糖と反応して、赤褐色になる。
(4) 塩化コバルト紙
水と反応して青色から赤色にかわる。
(5) 酢酸カーミン溶液・酢酸オルセイン溶液
細胞の核や染色体を赤色に染める。
(6) 酢酸ダーリア溶液
細胞の核や染色体を青紫色に染める。