中学校の理科では、「ろ過(ろか)」について学習しますが、よく理解できていますか?
この記事では「ろ過とは」「ろ過の方法」「ろ過の利用例」などをわかりやすく解説しています。
それでは早速「ろ過」について一緒に学習していきましょう!
1. ろ過とは
「ろ過(ろか)」とは、ろ紙などのフィルターを使って、液体や気体から不純物を取り除くことです。
中学の実験では、「ろ紙(ろし)」という小さな穴がたくさん開いた紙を使って行うことが多いです。
ろ過することで、液体と固体が混ざった混合物を液体と固体に分離することができます。
2. ろ過の方法
続いては、中学の実験で行うろ過の方法について紹介したいと思います。
ろ過の方法は下の図の通りです。
ろ過をするときのポイントは次の5つです。
① ろ紙はあらかじめ水で濡らしておく。
② 液体はガラス棒をつたわせていれる。
③ 液体はろ紙が分厚いところからいれる。
④ 液体はろ紙の8割の高さ以上はいれない。
⑤ ろうとの先は、ビーカーの壁につける。
ちなみに、ろ過されてビーカーにたまった液体を「ろ液」といいます。
3. ろ過の利用例
ろ過の技術は身近なさまざまな場所で使われています。
最後に、ろ過の技術がどのようなところで使われているのか確認しましょう。
家庭でよく使われているのは、浄水器、コーヒーメーカー、真空掃除機などです。
浄水器では、活性炭や中空糸膜フィルターを使って赤サビやカビ、細菌などを排除しています。
Dysonなどで有名な紙パックのいらない掃除機を「真空掃除機」といいます。真空掃除機では、フィルターによってゴミと空気を分離します。
また、ろ過の技術は、汚水の処理、地下水の浄化、熱帯魚用のフィルターなどでも利用されています。