オーストラリアなどに生息する「有袋類(ゆうたいるい)」とはどんな動物かよく知っていますか?
この記事では、「有袋類の特徴」「有袋類の生息地」「有袋類の代表例」などを紹介しています。
それでは早速、「有袋類」について一緒に勉強していきましょう!
1. 有袋類の特徴
「有袋類(ゆうたいるい)」とは、育児嚢(いくじのう)という袋で子どもを育てる哺乳類のグループのことです。
哺乳類が約4300種いる中で、有袋類は約300種ほどいます。
有袋類は、ヒトなどの多くの哺乳類(有胎盤類)よりも胎盤の機能が低く、子どもを未熟な状態で生みます。
生まれた子どもは育児嚢(いくじのう)という袋の中で母乳を飲みながら成長していきます。
また、有袋類は有胎盤類より体温調節機能が低いのも特徴です。
2. 有袋類の生息地
有袋類の主な生息場所はオーストラリアです。
また、その他にも南米や北米に生息しています。
3. 有袋類の代表例
有袋類には約300種類の動物が属しています。
今回はその中でも特に有名な次の6種類について解説していきたいと思います!
① カンガルー
② ワラビー
③ コアラ
④ フクロモモンガ
⑤ ウォンバット
⑥ タスマニアデビル
それぞれの特徴を知り、有袋類についてもっと詳しくなりましょう!
① カンガルー
カンガルーは、オーストラリア大陸、タスマニア島、ニューギニア島に生息しています。
大型のものは、体長200cmほどとなり、時速70kmほどでジャンプすることができます。
そのジャンプ力は凄まじく、ひと跳び8m、速く移動している時にはひと跳び13mを超えるといわれています。
また、「カンガルーは後退できない」という面白い特徴があります。
② ワラビー
カンガルー科の中で、小型のものをワラビーといいます。
明確な分類はないようですが、平均の体重が25kgより軽いものをワラビーと呼ぶようです。
いつも笑っているような口元をしている「クアッカワラビー」が有名です。
③ コアラ
コアラは、オーストラリア東部の森林地帯に生息しています。
ユーカリやアカシア、ティーツリーなどを1日に500g〜1kg食べます。
ユーカリの葉はタンニンや油分を含んでいるため、あまり食用には適しません。
ユーカリを消化するために、多くの時間がかかるため、コアラは1日に18〜20時間寝て過ごすことでも有名です。
④ フクロモモンガ
フクロモモンガは、インドネシアやオーストラリア、パプアニューギニアなどに生息しています。
雑食性で、野生下では昆虫類や小型の爬虫類・鳥類の雛・哺乳類などを食べます。
飼育下では、果実やナッツ類、穀物などをあげることが多いようです。
ペットとしても有名で、人によく懐くため、人気があります。
前足と後ろ足の間に大きな飛膜(ひまく)を持っていて、飛膜を使って50mほど滑空することができる。
⑤ ウォンバット
ウォンバットは、小さなクマのような見た目をした有袋類です。
その見た目から「地上のコアラ」と呼ばれることもあります。
ウォンバットは、分類上のウォンバット属を本種のみで構成しています。
オーストラリアの南東部、タスマニア州、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州などに生息しています。
草や木の根などを食べて生活をしています。
お尻が非常に硬く、天敵に狙われたときには穴に潜ってお尻だけを穴の外に出すことで身を守ります。
糞が四角く、キューブ状のため転がりにくく、自分のなわばりを主張するために使われます。
飼育下では人によく慣れ、人懐っこくなることが多いため、動物園などで人気高い。
⑥ タスマニアデビル
オーストラリアのタスマニア島のみに生息している。
フクロオオカミが絶滅した後、現在では最大の肉食性有袋類になった。
体長50~60cmで、柴犬より一回り小さいくらいの大きさ。
鋭い上あごの2本の歯は一生伸び続ける。尾は脂肪を蓄えられるようになっており、尾の太さで健康状態が分かる。
夜行性で、夜になると動き出し、主に死肉を食べるが、ポッサム・ワラビー・鳥類・昆虫類などなんでも食べる。
その可愛い見た目とは対照的に、顎がとても強く、ハイイロオオカミと同じくらいの強さという説もある。獲物の骨や皮もバリバリと食べます。