太陽系の8つの惑星はそのつくりの特徴から「地球型惑星」と「木星型惑星」に分けられます。
「地球型惑星」と「木星型惑星」にはどのような違いがあるのでしょうか??
それでは早速、「地球型惑星」と「木星型惑星」について学習していきましょう!
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0. 「太陽系と恒星」の記事 一覧
中学3年生の「太陽系と恒星」の単元に関係する記事の一覧です!
今、学習している内容がどこにあたるか確認しておきましょう!
1. 太陽系の天体
太陽系には、様々な種類の天体が存在しており、その特徴から「恒星」「惑星」「衛星」「小惑星」「彗星」などにグループ分けされています。
今回紹介する「惑星」は、恒星のまわりを公転している天体で、太陽系には8つの惑星が存在しています。
「太陽系の天体の種類」についてより詳しく知りたい方は下の解説も参考にしてください!
2. 惑星の種類
太陽系には、8つの惑星があります。
太陽に近い順番で並べると、「水星」「金星」「地球」「火星」「木星」「土星」「天王星」「海王星」です。
太陽系の惑星には、そのつくりや位置によって「地球型惑星」と「木星型惑星」、「内惑星」と「外惑星」といったグループ分けがされています。
「太陽系の惑星」についてより詳しく知りたい方は下の記事も参考にしてください!
3. 地球型惑星・木星型惑星とは?
太陽系にある8つの惑星は、そのつくりから「地球型惑星(ちきゅうがたわくせい)」と「木星型惑星(もくせいがたわくせい)」の2つのグループに分けられます。
「地球型惑星」は、その名の通り、地球につくりが似た惑星のこと。「木星型惑星」は木星に似たつくりの惑星のことです。
太陽系の8つの惑星を「地球型惑星」と「木星型惑星」に分けると、次のようになります。
このように、太陽から近い4つの惑星は「地球型惑星」、太陽から遠い4つの惑星は「木星型惑星」となります。
では一体、地球型と木星型には、どのような違いがあるのでしょうか。早速解説していきます!
① 地球型惑星(ちきゅうがたわくせい)
地球型惑星 … 地球につくりが似た惑星のグループ。岩石や金属を主成分としている。
「地球型惑星(ちきゅうがたわくせい)」は、地球に似たつくりをしている惑星のグループです。
水星、金星、地球、火星 の4つがこれにあたり、この中で地球が一番大きいため、「地球型惑星」という名称になりました。
地球型惑星の特徴は次の4つです。
・金属の核を持ち、表面は岩石でできている
・質量が小さい
・密度が大きい(密度の大きい岩石や金属を多く含むため)
・直径が小さい
質量や密度、直径の大きさは次に紹介する「木星型惑星」と比較したときに大きいか小さいかを表しています。
地球型惑星の特徴をまとめると、次のようにいうことができます。
「地球型惑星は、木星型惑星と比べて、直径も質量も小さいが、金属や岩石でできているため、密度は大きく、中身がつまっている」
・別名、「岩石惑星」や「固体惑星」ともいう。
・内部の構造は、内側から「内核」「外核」「下部マントル」「上部マントル」「地殻」「地表」となっている。
・地球型惑星は、岩石や金属が集まってできた「微惑星」がさらに集まってできた。
② 木星型惑星(もくせいがたわくせい)
木星型惑星 … 木星に似ている惑星のグループ。主成分が水素やヘリウムでできた惑星。
「木星型惑星(もくせいがたわくせい)」は、木星に似たつくりをしている天体のグループです。
木星、土星、天王星、海王星の4つがこれにあたります。さっきと同じように、この4つの惑星の中で木星が一番大きいため、「木星型惑星」といいます。
木星型惑星の特徴は、次の4つです。
・岩石や氷からなる核をもち、水素やヘリウムを多く含む。
・質量が大きい
・密度が小さい(水素やヘリウムを多く含むため)
・直径が大きい(木星は地球の約317倍の大きさ)
木星型惑星は、核以外のほとんどが水素やヘリウムなどでできています。
そのため、直径と質量が大きくても密度は小さくなります。
・別名、「大惑星」ともいう。
・木星型惑星は、いづれも直径で地球の4倍以上、質量で10倍以上ある。
・多数の衛星と環(わ)をもっているという共通点がある。
・地球型惑星のような地表はないため、木星型惑星に立つことはできない。
・太陽から遠いところで水や二酸化炭素がこおって核となり、そのまわりにガスが集まることでできた。
③ 【参考】 天王星型惑星とは?
上で紹介した「木星型惑星」ですが、より細かく分類するとそのつくりから「木星型惑星」と「天王星型惑星」に分けることができます。
※②で紹介した「木星型惑星」と今回の「木星型惑星」名前は同じでも違うグループなので注意しましょう。
このときのグループ分けは次のようになります。
「天王星型惑星」 → 天王星、海王星
「木星型惑星」 → 木星、土星
図で表すと、下のようになります。
次に、それぞれの特徴をみていきましょう!
「木星型惑星」と「天王星型惑星」の違いは次の通りです。
・天王星型は、気体の水素・ヘリウム・メタンの内部に、液体の水や固体のアンモニアやメタンのマントルがあり、その中に岩石や氷の核がある。
・木星型は、気体の水素やヘリウムの内部に岩石や氷の核がある。
つまり、天体の内部のつくりが少しだけ違います。
「天王星型惑星」はあまり入試でも出ませんが、木星と土星、天王星と海王星ではそのつくりが少し違うことは覚えておきましょう。
4. 内惑星・外惑星とは?
「地球型惑星」と「木星型惑星」のほかにも、太陽系の惑星にはグループ分けがあります。
それが「内惑星」と「外惑星」です。
この2つは、地球を基準として、地球より内側にあるか、外側にあるかでグループ分けをします。
「内惑星と外惑星の違い」について知りたい方は下の解説も参考にしてください!
5. まとめ
今回の解説では、「地球型惑星と木星型惑星」について解説しました。
また、木星型惑星の中には、「天王星型惑星と木星型惑星」というグループ分けの方法もあることも紹介しました。
「地球型惑星」や「木星型惑星」などの用語だけでなく、そのつくりの違いについてもよく理解しておきましょう!
それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!