普段からよく使うことがある入浴剤ですが、なぜ泡が出るかは知っていますか?
この記事では、「入浴剤から泡が出る理由」「入浴剤の成分」などについて解説しています。
それでは早速、「入浴剤から泡が出るの理由」を確認していきましょう!
1. 泡が出る理由
入浴剤(バスボム)から泡が出るのは、化学反応によって「炭酸ガス(二酸化炭素)」が出ているからです。
泡の出る入浴剤には、「重曹(炭酸水素ナトリウム)」と「有機酸(コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、クエン酸)」などが含まれています。
この2つが反応することで「炭酸ガス(二酸化炭素)」が発生します。
2. 入浴剤の化学反応
今回は、「重曹(炭酸水素ナトリウム)」と「クエン酸」の反応について説明します。
この2つの材料は100円ショップでも売られているので、手作りで入浴剤を作るときによく使います。
C₆H₈O₇ + 3NaHCO₃
→ 3CO₂+ 3H₂O + Na₃C₆H₅O₇
(クエン酸 + 重曹 → 二酸化炭素 + 水 + クエン酸ナトリウム)
化学反応式をみても「二酸化炭素(CO₂)」が発生することがよくわかりますね!
3. 入浴剤の成分
入浴剤には、いろいろな成分が含まれています。
今回は、入浴剤の成分の中でも代表的なものを紹介していきます!
より詳しく入浴剤の成分を知りたい方は、今回参考にした日本浴用剤工業会のこちらのページをご覧ください。
① 無機塩類(むきえんるい)
無機塩類には、「入浴での温熱効果や清浄効果を高める」「湯を柔らかくする」などの効果があるといわれています。
主な無機塩類には、次のようなものがあります。
炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム(重曹)、セスキ炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム など
② 有機酸類(ゆうきさんるい)
有機酸類には、「重曹などの炭酸塩と混ぜることで、湯のpHを調整する」「炭酸ガスを発生させる」などの効果があるといわれています。
主な有機酸類には、次のようなものがあります。
コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、クエン酸、マレイン酸 など
③ 生薬類(しょうやくるい)
生薬類には、「温熱効果を高める」という効果があるといわれています。
主な生薬類には、次のようなものがあります。
ウイキョウ、オウゴン、オウバク、カミツレ、コウボク、米発酵エキス、ジュウヤク、ショウブ など
④ 酵素類(こうそるい)
酵素類には、「皮膚を清浄にする」という効果があるといわれています。
主な酵素類は次のとおりです。
パパイン、パンクレアチン、蛋白質分解酵素 など
⑤ 保湿剤(ほしつざい)
保湿剤には、「肌をしっとりさせる効果」があるといわれています。
主な保湿剤は次のとおりです。
液状ラノリン、ホハバ油、グリセリン、カゼイン、オリーブ油 など
⑥ 着色剤(ちゃくしょくりょう)
最後は、着色剤です。
着色剤は、「湯に色をつける」という役割があります。
主な着色剤には次のようなものがあります。
リボフラビン(ビタミンB2)、カロチン、クロロフィル など
4. まとめ
今回は、「入浴剤から泡が出る理由」について解説しました。
入浴剤には、いろいろな材料が入っているからこそ、色々な効能があるんですね!
それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!