Excelには、様々な機能がありますが、その中で「演算子」という機能はごぞんじでしょうか?
この記事では、「演算子とは」「演算子の種類」「算術演算子・比較演算子文字列演算子・参照演算子」などについて解説しています。
それでは早速、「演算子」について一緒に勉強していきましょう!
1. 演算子の基本情報
① 演算子とは?
演算子とは、「+(プラス)」「-(マイナス)」「*(アスタリスク)」「/(スラッシュ)」などExselで計算や関数を設定するときに使用する記号のことです。
これらの演算子を利用することで、Excelの関数や式を細かい条件で設定することができ、活用の幅が広がります!
演算子は、その役割から「算術演算子」「比較演算子」「文字列演算子」「参照演算子」の5種類に分けることができます。
それでは早速、演算子の種類と使い方について確認していきましょう!!
2. 演算子の一覧
① 算術演算子
演算子 | 意味 | 使用例 | 使用例の説明 |
+(プラス) | 足し算 | A1+B1 | A1の値にB1の値を足す |
-(マイナス) | 引き算 | A1-A2 | A1の値からA2の値を引く |
*(アスタリスク) | 掛け算 | A1*10 | A1に10を掛ける |
/(スラッシュ) | 割り算 | A1/B1 | A1をB1で割る |
^(キャレット) | べき乗 | A1^2 | A1の値を2乗する |
%(パーセント) | パーセンテージ | A1*108% | A1に108%を掛ける |
様々な計算式を組み立てることができる演算子です。四則計算と同じ順序で演算子が実行されます。
② 比較演算子
演算子 | 意味 | 使用例 | 使用例の説明 |
=(イコール) | 等しい | A1=B1 | A1の値はB1の値と等しい |
>(大なり) | より大きい | A1>B1 | A1の値はB1の値より大きい |
<(小なり) | より小さい | A1<100 | A1の値は100より小さい |
>=(大なりイコール) | 以上 | A1>=10 | A1の値は10以上 |
<=(小なりイコール) | 以下 | A1<=B1*10% | A1の値はB1の値の10%以下 |
<>(不等号) | 等しくない | A1<>C1 | A1の値はC1の値と等しくない |
「>」「<」「=」の3種類の演算子の組み合わせで様々な条件を設定することができます。
IF関数やSUMIF関数、COUNTIF関数などで使われます。
より詳しく「比較演算子」について知りたい方は下の記事も参考にしてみてください!
③ 文字列(テキスト連結)演算子
演算子 | 意味 | 使用例 | 使用例の説明 |
&(アンパサンド) | 連結 | “かめのこ”&”ブログ” | 「かめのこブログ」と表示される |
複数のセルに含まれている文字列を連結するときに使う演算子です。
苗字と名前をそれぞれ違う列に入力し、”苗字のセル”&”名前のセル”とすることでフルネームを表示することもできます。
④ 参照演算子
演算子 | 意味 | 使用例 | 使用例の説明 |
: (コロン) | セル範囲 | A1:B2 | A1からB2までの全てのセルを参照 |
, (カンマ) | セル範囲の複数指定 | A1,B1 | A1とB1のセルを参照 |
(半角スペース) | セル範囲の共通部分 | A1:D1 B1:E1 | A1:D1とB1:E1の共通範囲を参照 |
#(ポンド) | エラーの一部 レンダリングに必要な領域 スピル範囲を参照 | #VALUE! ##### =SUM(A1#) | エラーの頭文字 必要な列幅 A1はスピル範囲である |
@(アット) | テーブルの参照 スピル範囲 | @Column1 =@A1:A3 | テーブルのColumn1の列を参照 共通部分の参照 |
「:」や「,」はセルを参照するときに日常的に目にする演算子だと思います。
それに比べて「 (半角スペース)」はあまり聞きなれないかもしれませんね。
「#」と「@」はExcel2019で追加されたスピルという機能も関係する演算子です。
スピルの追加によって8種類の関数が新しく追加されました。
3. まとめ
今回の記事では、「演算子の種類」について解説しました!
普段よく見かけるものから初めて目にするものまで色々なものがあったと思います。
演算子を利用すれば、Excelをより便利に使うことができそうですよね。
最後まで、ご精読ありがとうございました!!