自由研究などでよく作るしライムですが、スライムにレモン汁や酢をかけるとスライムが溶けることは知っていますか?
この記事では、「スライムの作り方」「スライムのつくり」「スライムが溶ける理由」などについて解説しています。
それでは早速、「スライムがレモン汁・酢で溶ける理由」について一緒に勉強していきましょう!
1. 【結論】スライムが溶ける理由
忙しい人や早く結論が知りたい人もここだけは読んでいってください!
この記事のポイントを簡単に説明したいと思います!
スライムは、下のように、網目のようなつくりをしています。
スライムに、酢やレモン汁をかけると、この図の赤い部分の「四ホウ酸イオン」という物質がとれ、スライムのつくりがバラバラになります。
そのため、スライムがドロドロの形状を保てなくなり、トロトロの液体になってしまいます。
2. スライムの材料・作り方
まずは、スライムの材料と作り方を確認していきましょう!
スライムを作るために必要な材料は、次の4つです。
・水
・洗濯のり(PVA, ポリビニルアルコール)
・ホウ砂(四ホウ酸ナトリウム)
・絵の具
これらの材料を次の手順で混ぜることでスライムができます。
① 洗濯のりを50ml用意する。
② ①に水50mlと好きな色の絵の具を入れ、よく混ぜる。
③ 別の容器に、ホウ砂をお湯で溶かしてホウ砂水をつくる。
④ ホウ砂水を②に少し(スプーン一杯ほど)いれよく混ぜる。
⑤ 少し水っぽいくらいに固まったら、少し置いておく。
⑥ 容器から取り出してよくもみ、完成!
3. 実験の方法
それでは作ったスライムにレモン汁または酢(クエン酸でも可)をかけてみましょう!
方法は簡単です。
① スライムをプラスチックコップなどの容器に入れます。
② 容器の中にレモン汁または酢を入れます。
③ よくかき混ぜます。
④ すると、みるみるうちにスライムが溶けて液体になっていきます。
4. スライムが溶ける理由
① スライムのつくり
溶ける理由を説明する前に、スライムのつくりについて確認しておきましょう!
すでに知っているという方は読み飛ばしてもらって大丈夫です!
スライムは、「洗濯のり(PVA)」「ホウ砂水」「水」を混ぜると作ることができました。
ホウ砂水には、「四ホウ酸イオン」というものが含まれています。
洗濯のり(PVA)とホウ砂水(四ホウ酸イオンを含む)を混ぜると、この2つがくっついて下のようになります。
さらに、ここに水を加えると、水がこの中に入り込みます。
これがスライムの詳しいつくりです。
洗濯のりと四ホウ酸イオンの間に水が入り込み、出られない状態になっています。
スライムのつくりについてより詳しく知りたい方は下の記事を参考にしてください。
② スライムが溶ける理由
それでは、より詳しくスライムが溶ける理由について説明していきましょう。
スライムは、下図のように「洗濯のり(PVA)」と「四ホウ酸イオン」がくっついてできていました。
ここに、レモン汁や酢を混ぜると、洗濯のりとくっついていた「四ホウ酸イオン」がレモン汁や酢と反応してとれます。
これによって、スライムの形を保てなくなり、溶けたように見えるのです。
5. まとめ
今回は「スライムが酢・レモン汁で溶ける理由」について解説しました!
スライムの性質を知ると、これまでの何倍も実験が楽しくなりますね!
それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!